CONCEPT

建築の力を信じている

建築とは、ゼロから形を生み出し、それによって人や地域、社会、時代を「豊か」にしていくもの。私たちはそう信じています。
その豊かさにつながるものとして、『生き生きとした空間(Natural Life Style)』があります。人間は自然の一部ですから、やはり生命にふさわしい場所が必要です。日本の建築が築き上げてきた質感と自然とが融合する空間、人間が持っているアイデンティティにフィットしたり、つながったりする瞬間が多いほど感動したり、生き生きとすることができます。

だからこそ建築家は、ハード面だけではなくソフトの面からも「心地良い環境とは何か」を常に考え、読み取らなければなりません。それは、風土としての自然環境やその場所がもつ歴史や文化、人が感じる精神性の特質。それらを一つひとつ細かく分析して解釈し、ハード(素材、構造、性能、形など)とともに複雑に組み上げていく。そうすることで初めて、人が求める「生き生きとした空間」の本質に近づいていくことができると考えています。

私たちが関わった建築に住み、集い、ふれあうことで、「気持ちいい」「なんかいい」「生き生きできる」と、心に共感できる関係性が生まれること。そんな建築を、住宅からクリニック・医療施設、商業施設、公共施設、さらには街づくり、環境づくり、社会づくりへとフィールドを広げていくことをめざしています。私たちとパートナーを組むことで、「なんだか楽しそう」「豊かになりそう」、そんな可能性を感じてもらえたら幸いです。

RESIDENCE Philosophy住宅への想い

感性が心に響く「生きた」住まいを創る

住宅とは、基本的に家族のためのものです。まずは、家族のニーズをしっかりと理解すること。さらに家族同士の関係性、家族と場の関係性を理解した上で、最大限そこに住まう家族が快適に過ごせる空間環境を創り上げていきます。そのための大切な要素のひとつが敷地環境です。

太陽の動き、風の流れ、見える景色、街並……など、光や風景を空間化し、その敷地環境が持つ魅力、特性、ポテンシャルをいかに引き出していくかが大切です。
また、例えば夏至のときに太陽の角度は何度になるのか。室内にどれくらいの陽射しが入り、熱量はどれくらいになるのか。陽射しを入れすぎないように庇をどれくらいの長さにするのか。その為の断熱や性能、快適な素材等の仕様をどうするのか。科学的な根拠に基づき、プロのエンジニアとして一つひとつ細かなところをトータルに調整・デザインし、快適な室内気候をつくります

もうひとつ大切にしているのが、長く居続ける場所だからこそ、驚きや発見、変化といった人間の好奇心に共鳴するものを取り入れること。また、心地よい空間と質感の実現です。クライアントと共有しながらも、クリエイターとして想像を超える形、空間、環境を創り上げていきます。敷地環境や家族・建築の要望をふまえ、光や風景の創造から家具や細部のデザインに至るまで、素材・スケール感に十分考慮しながら一つひとつ丁寧に創り上げることで、全体として感性が心身に響く快適な居場所が生まれ、唯一の生きた住まいになるものと考えます。

MEDICAL FACILITIES Philosophyクリニック・医療施設への想い

患者・利用者に選ばれる形を創り上げる

調子の良くないところ、痛いところを治し整える場所。それがクリニック・医療施設です。 基本的にストレスを抱えたり、精神的に落ち込んでいる人たちが来る場所ですので、ストレスをやわらげたり、安らげたり、気持ちが落ち着くような清潔感、優しさ、誠実さなどが感じられる空間づくりが大切です。また歯科クリニックのように比較的短時間で帰る場所ならば、そこに美しさや華やかさといった魅力的な要素も加えていきます。

もうひとつ重要なのは、形としての発信力です。多種多様な施設が建ち並ぶ中で、患者や利用者に「ここにしよう」と選ばれるための形や意匠、メッセージが必要となってきます。同時に、地域社会の中で人々から愛され親しまれる建築であるべきです。一方で、患者・利用者からの目線だけではなく、その空間を使う職員・スタッフの目線も必要不可欠です。衛生的であることはもちろん、使いやすく、間違いが少なく効率的に使える機能性も絶対的な条件となります。さらに、 複雑な要素を高効率化・合理化していくことが求められる環境だからこそ、自然の光を大切にした快適な空間も求められると考えています。

このようなクリニック・医療施設に求められる諸条件を整理しつつ、クライアントの理念、将来のビジョン、個性や性格などをくみ取り、それらをひとつの「選ばれる形」として創り上げていきます。今、医療分野は細分化や予防医療をはじめ、次の時代に向け変革が求められています。未来の医療環境に対して建築・空間としてどう表現していくか。クライアントともに一緒に考えていきたいと思っています。

VILLA Philosophy別荘への想い

自然との関係の中で創り上げる「最上のリラクゼーション空間」

別荘とは、普段生活する住宅とは別の場所に建てられる「もうひとつの住宅」であり、本質的に非日常性を 持つものです。一定期間、暑さや寒さを避けるために訪れる場所であり、また夏の海水浴や森林浴、冬のスキーを楽しみながら、 日頃の疲れをリフレッシュする場所と言えるでしょう。慌ただしい現代の日常から十分に開放され、心身ともにリラックスするとともに、大自然とのふれ合いを通して生き生きとしたエネルギーを得られることに最大の魅力があると思います。

私たちが別荘の設計をする際に最も重要としていることは、周囲の自然環境を最大限に生かしたリラクゼーション空間を創ることです。太陽の光や風、雨、雪の移ろいをいつでも五感で感じることができ、地球環境の大きくゆったりとした自然の存在を実感できること。普段より時計がゆっくりと動いているような、日常では味わえないくらいの深い落ち着きを感じられる空間であることが求められると考えています。訪れる人数やクライアントの趣味・趣向をもとに、敷地の特性を十分に分析しながら、季節や時間によって建築に取り込まれる光の角度や量と各室の関係性を構築していきます。別荘で過ごす際の醍醐味である、自然 に囲まれながら堪能する食事にふさわしいダイニングやキッチンも重要な空間です。クライアントにとっての「最上のリラクゼーション空間」を、自然との関係の中で創っていきます。

一方で、豊かな自然環境の中に建つ建築にとって、自然の力は時に脅威ともなります。また別荘は不在時も多いという特徴もあります。私たちが別荘を計画する際には、その土地の最も厳しい環境下においてもできるだけメンテナンスフリーであること、セキュリティに優れ、設備的な安全性が確保されていることなど、「タフな建築」であることも必須と考えています。
せわしない現代社会において今後ますます必要となるであろうリラクゼーション空間に対して、私たちは 自然と密接な関係をもった快適性、その場所に行かなければ決して味わうことのできない安らぎを、これ からも追求し続けていきたいと思います。

COMMERCIAL FACILITIES Philosophy商業施設への想い

「人々が集まる場」の本質を見極め、地域の財産を創る

商業施設は、本来的に「人が集まる場」であり、人々の生活になくてはならない根本的な環境であると考えています。それは人々の衣・食・住を支え、生活に潤いや楽しみ、魅力を付加してくれる場所です。一方で、人間がそれぞれの時代で築いてきた社会の縮図のように、価値観やライフスタイル、倫理観やヒエラルキーが複雑に絡み合う場と捉えることもできます。

商業施設を設計する際には、人や物、 情報が多様に入り乱れるプログラムを十分に分析し、合理的なコストの中で「訪れる人々が選び、 また来たいと感じられる必然性」を生み出すことが重要です。またスタッフが働きやすく、提供するサービスの価値が高まる空間づくりが求められていると思います。空間の大きさや施設の構成は、これらの点を踏まえた上で注意深く設定される必要があります。さらに私たちは、材料や技術を常に根底から見直し、新しい時代を拓く人々が集まる場所を創造することが大切だと考えています。

流行を追うのではなく、商業施設としての普遍的な要素に対して問い続け、挑戦し続けることで、不特定多数の人々の心に響く空間が生まれると思うからです。その上で、商業施設に訪れる人の心に、いかにして共鳴する魅力を創っていくか。地域性、環境性、快適性、機能性、そして建築物としての象徴性・美しさなど、その本質を見極め、人々が繋がる仕組みを絡め合いながら、コミュニティの場として用途や目的に合わせて創り上げていくこと、そして人々を惹きつけ、地域の方に「財産だ」と思ってもらえるような環境づくりをめざすことが重要と考えています。

PUBLIC FACILITIES Philosophy公共施設への想い

“創造力豊かな公共建築”が拓く

公共建築は、地域の環境整備の為にさまざまな側面をもっています。住宅・集会施設・ホールは地域の人々が安心して住み、また地域の拠点として人々が集まり、またコミュニケーションが行われる空間は核家族・高齢化・少子化社会にとって大変大切な施設です。公共的資産として耐久性を有し、省エネルギーであり、多世代が楽しめる魅力的な用途・運営プログラムを沿えていることが事が求められています。特に人口が減少し、地域再生が求められる中、改めて地域の中で豊かに生きる、新しく魅力ある生活環境の創造が必要です。

1、求められる施設内容の創造
2、多世代が融合し、楽しめる運営プログラムの創造
3、地域の人々が共感し親しみ持てる建築の創造
4、子供・人々が愛着と感動の施設の創造
5、地域の力である資源(ハード)・人・文化(ソフト)の創造
6、耐久性と快適空間の創造
7、省エネルギー・サステナビリティ・低炭素環境の創造

情報と交通流通が進化する未来は都市に一極集中する状況から各地域のさまざまな資源と固有性を活かした活力ある新しい地域社会の実現が可能です。その大切な一面を“創造力豊かな公共建築”が拓く事を願っています。