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blog「北海道のVINTAGE」

 6月11日17:00からカンディハウス道央支店で時間の経過と共に深まる「本物」の もつ価値について様々なジャンルの方々のセミナーがあり参加しました。 第1部はカンディハウス会長の長原實氏が講演され長原氏自身が1960年代にドイツで家具を 学んでいた時にヨーロッパでつくられた最高級家具のナラ材がなんと北海道産であった事が 今日のカンディハウスを北海道でつくろうと思ったきっかけだったと語られました。 会社設立後1980年代のバブル経済まで会社も成長したが、バブル終焉とともに売り上げが落ち 大量につくる事は資源も失う事に気づきその後様々な改革を行ってきた事、その中の1つとして家具を家財として位置づけ再生して使い続ける事を企業として提案。 また、長く使い続けられる為の最高の付加価値として優れたデザインをとり入れる事と考え 1990年から3年に一度の国際デザインコンペティションを行っている事。 旭川を中心に毎年3000本の水ナラの木を植樹している事。 デザインコンペティションを30年続ける事で世代も変わり、いづれ旭川家具にとって高いデザインレベルがあたりまえになる時代が来る事。 世界最良のナラの森がかつてあった(30年で伐採されつくした)大雪山の西面をもう一度100年かけてつくる事、壮大ですが北海道や地域の中でじっくりと時間を掛けて質の高い文化と精神性をつくる事の大切さを話され非常に共感できるお話でした。 コーディネーターの山重明さんは まちづくりの会社「ノーザンクロス」を主宰しながらホッカイドウマガジン「カイ」を 出版しとことん北海道にこだわったお話でした。

現場MEMO&講評会

植栽の調整で宮の森の家へ伺いました。 自生する樹木の対策やグランドカバーの相談をしてきました。 床も増え室内から緑を感じる環境です。 定山渓の住宅も植栽や残工事をチェックしてきました。 6月8日は北海学園大学の4年生の設計課題の講評会を行いました。 各作品とも十分個性がありましたが、仮題のテーマを十分考え、 分析し、しっかりとしたコンセプトから作品を表現する難しさに 向かう事の大切さを改めて感じ、講評しました。 遠藤 謙一良

“住宅の熱計算”

6月5日工学博士のサデギアン・モハマド・タギ氏のセミナーに参加しました。 住宅の各要素(窓や壁、床、屋根等)ごとに計算し敷地の環境を組み入れて 熱損失量等を計算し温熱環境を学ぶセミナーです。 次回はヒートブリッジと気密です。 快適で効率てきでより美しいデザインを何とか融合させたいと考えています。 遠藤 謙一良

ラビスタ函館ベイ

先週出張でラビスタ函館ベイに宿泊しました。 ホテルの1階の外壁の一部に現敷地に以前建っていた 倉庫の赤レンガを材料として再生し、隣接する金森倉庫と 風景として連続する景観が形成されていました。 1階ロビーの一部にも函館や建築の歴史が展示され 場所の力を生かし時代を継承するコンセプトに好感を持ちました。 ホテルホテルのコストバランスが良く、 機能的な中にもメリハリのきいたグレード感が心地良く、 特に屋上の展望風呂からは港と函館山が一望できる満足感のある内容でした。 観光地にふさわしい開放感で街に広がりを感じる新しい施設でした。 ラビスタ函館の企画は、街やその土地の文化や個性を引き出し、 旅人や地元の人々にも馴染みやすい建築となっており、 ラビスタ函館の企画は、街や土地の魅力・文化を分析し、 旅人や地元の人々にも馴染みやすい個性のある建築となっています。 建築を創る上で本質的な魅力が益々求められ新しい街をつくっていく事を感じました。 遠藤 謙一良

函館 石塚歯科医院が竣工しました

  昨年よりすすめていました函館市日吉町の 石塚歯科医院がリニューアルオープンしました。 同路面に待合ホールをR型に配置し明るく夕景からは 印象的な光景となるプラン構成です。 診療スペースは5台で、1台が完全個室、4台が半個室化され衛生的で プライバシーを尊重したクリニックです。 インテリアは白を基調に木の素材を活かしたモダンなデザインで、 明るさの中に落ち着いた空間となっています。 改修にともなり断熱改修と空調も一新し快適な環境を実現しました。 遠藤 謙一良

庭木選び

5月29日 昨年竣工した住宅の玄関先の庭木を1本選定する為、 春の園場へ行ってきました。 五月晴れの大変気持ち良い天候の中2時間位ゆっくりと 緑を楽しみ2m位の山ぼうしを選びました。 園内は丁度しゃくなげやつつじの黒船、しだれ桜が満開に開花していました。 遠藤 謙一良

歯科セミナー

先週の日曜日、歯科機材のメーカー、「モリタ」主催の歯科開業セミナー講師に招かれました。 歯科医師10人対象に行われ、歯科クリニックの様々な意識すべきポイント、また建物の性能やデザインについて資料と写真でお話ししました。 歯科クリニックの周辺環境・医療環境はデジタル化により近年大きく変わっており、情報を可視化し正確に伝えること、またクライアントとのコミュニケーションの為の環境・空間が大切となってきています。 遠藤謙一良

(仮称)Fクリニック

地中熱ヒートポンプ用のボアホールを85メートルを7本、70メートルを2本掘り終りました。 そのうち一本で採熱の試験を行い、無事期待する設定値を上回るデータが出ました。 設計通りの冷暖房計画で進めそうです。

現場MEMO

札幌北区で現場が進んでいる北栄キリスト教会の基礎工事が進んでいます。 古い建物の基礎下と杭の間に断熱材を敷きこみ、建物を「浮かせ」ます。 土木工事では一般的に行われてきた地盤置換工法で、近年は建築への応用が進んでいます。 支持地盤が深く杭での支持が難しい場合などに有効で、床下の断熱効果や免震性、液状化対策にも効果があります。

バリ島記

  先日仕事ではありませんが、バリ島へ行く機会がありました。 東南アジアのインドネシアの中でも観光に特化した島であり、経済自体が観光によって成り立っている場所です。 アジアリゾートの最高峰と言われる場所、人が最も好ましい感覚を受ける場所です。 きっとそれを包む物である建築の本質の一つもそこにあるのでしょう。 飛行機で7時間強、深夜に着いた飛行機を降りると日本では感じたことのないジットリとした湿度と30度を超える熱気があたりに立ち込めます。 熱帯雨林の気候の中で圧倒的にまず感覚として日本と違うのが植生と植物の生きる力でした。 気候は雨季と乾季しかなく、四季はありません。 人々は繁茂する植物にちょっと場所を空けてもらい、石や木など、自然素材で建物や場所を造っています。 時を置かずに建物に使用された石には苔が生え、蔦が伸びます。 住民はそれを当然と捉え、植物と共生します。 きっとこの島では2~3年も建物を放置しておくと、建物は植物の生育土壌となって、10年も経てば遺跡のように森の一部と化すのではないでしょうか。    建物に掘られたバリの手工芸による石の加工や木材の加工、その他デザイナーによらない、建物だけに限らない圧倒的な宗教観と自然との融合による造形の数々には息を呑みます。密度の高い自然との対峙の中で、土着した造形は当然現代建築とは対比的につくられた恣意的造形ですが、むしろモダンなシンプルより嫌味がなく、空間と完全に調和し豊かです。 日本では建材は木造と言いつつもほとんどが化学物質の塊と言うことが多いです。 これは様々な経済的な要因や気候条件などもありますから土地による違いと言う理解にはなるのですが、バリではほぼ、素材以外の建材を使っていません。木・石・鉄・油・布など、それらが外部とほど一体となった風通しの良い環境の中で腐朽せず使い続けられています。 旅行の途中新しく出来たレストランに入った際には、日本にいれば見る価値のあるデザイン性の高いインテリアでさえも(樹脂などの貼りものでインテリアのほとんどが出来ている)、圧倒的に心地よいバリの自然素材に身をおいていた体には強い違和感を与えました。     日本では季節に寄らず屋内に一定の環境を作るため人の意思により植物は簡単に駆逐されますが、バリでは植物と人工物の境界があいまいです。緯度が極点に近いほど人と自然との関係は、建築と言う観点に限っては敵対に変わって行きます。赤道に程近いバリの植物と人間の関係は、人が遺伝子の奥深くに忘れかけた好ましい自然との関係性を思い起こさせるほどでした。   日本と言う環境に身を置く設計者である私にとっては、圧倒的な生命力に満ちた世界である気候それを体験することは、それを真似する事を知るのではなく、自分たちの住む世界を客観視する契機とするべきなのでしょう。 今回のバリは、表面上ではなく嘘のない、人が現代の生活に渇きを覚えている根源からを癒す本当のリゾートなのだという事を実感した良い機会でした。 きっと訪れた誰もが、またいつか、ゆっくりと訪れたいと心から思う場所です。  by   スタッフ 富谷洋介

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