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1.遠藤建築アトリエとの出会いこれまで引越が多く、賃貸マンション生活がベストと考えてきたSさんご夫婦。ひょんなことから知人に条件の良い土地を紹介され、新築を検討することとなりました。 それからしばらくは直ぐには家を建てる気はあまりなかったので、遊び半分、勉強半分で気軽に立ち寄れる住宅展示場、工務店を回っていました。 「ピンとは来なかったものの、まぁその中から選ぶのかな・・・?と漠然と考えていたとき、インターネットで建築雑誌で建築家のセミナーを知り、そこで遠藤さんと初めて出会いました。 セミナーに出る前は、建築雑誌を見るのは好きだけれど、実際に建築家の方にお願いするのは漠然と大変そうだと思っていましたが、セミナー後は、それまでに見学した住宅メーカーや工務店では自分たちが住みたい家は実現できないと考えるようになりました。」 右:敷地は閑静な住宅街の中にあり、方向によっては空の方向に山が見えたり、大きな公園が近くにあったりと恵まれた敷地でした。元々はアパートが建っていた場所、広さがありました。 |
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2.選んだ理由その後、色々なメディア媒体で建築家についての情報を調べ、セミナーで出会った遠藤建築アトリエに提案をご依頼頂きました。「自分たちにしては広い敷地を冒険して買ったので、それを活かしてくれそうな、庭と内部とのつながり方にこだわりが感じられる設計者さんを選び提案を依頼しました。また、木が好きですがログハウス的に傾くと素朴すぎるので、木のぬくもりを活かしながらもモダンな家を作っていただけそうな方を選びました。 遠藤さんの場合は、建築家セミナーで紹介された青葉町の家がイメージ、予算、規模ともに近いと感じ、内部を見学させてもらいましたが、見ず知らずの私たちに親切に家を見せていただき、空間はもちろんですが建築家と施主の信頼関係を見た気がして安心しました。 実際に家に入ったときに、造作家具や壁、階段など細部の雰囲気がしっくりくるかどうかもポイントでした。実際に見てみないと写真ではわからないと思います。 遠藤さんの住宅はプレゼンテーション前に3軒見学しましたが、入ってみた瞬間に自分と合っている気がしました。竣工した今となっては、まぁピンとは来ないけれど、欠点もないしいいかな、と選びかけた他のハウスメーカー決めないで本当によかったと思っています。 設計者選びはまるで結婚相手選びのようです(笑)。」 右:気に入っていただいた青葉町の家アプローチ |
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3.こだわったポイントアウトドアが趣味で庭との関わりを望まれたご夫婦には、住宅設計に関し以下のような要望がありました。・木質だが、ログハウスのようなワイルドさではなく、モダンな感じ ・仕切りは少なく、巨大なワンルームのイメージ ・趣味のアウトドアに便利な土間を納戸とセットで ・土間に薪ストーブ ・寝室、客間、風呂は最小限(そのぶんリビング等を広く)、中庭に面したい ・吹き抜けあるいは、立体感のある空間と大きな窓 ・軒の深い広いテラス(アウトドアリビング) ・キッチンはアイランド(そば打ち可) ・既存樹をいかしたい ・畑(ハーブ、野菜など) ・自転車整備やカヤックのメンテができるような趣味のスペース(土間?) ・・・ それらを意識し、敷地に対しどのように空間を配置していくことが最も住環境として快適かを様々な角度で検討を始めます。 少しお時間を頂き、広い土地と土、アウトドアが生活の一部となるナチュラルなライフスタイルをキーワードに基本設計案の作成へと進みました。 左:薪ストーブのある大きな土間の壁に折りたたみ自転車をインテリアとしてディスプレイ |
4.基本計画敷地が広いため、案はいくつかの方向性が考えられました。ただ大きな方向性として変わらなかったのは、南側に大きな庭を取り、リビングなどの主要諸室が庭に対して開くという構成でした。 内部は緩やかな丘に登るように数段の大きな踊り場を介して2階に登るユニークなプランなどもありましたが、最終的には平面形に3つの中庭が差し込まれどの部屋にいても心地よい自然光と共に暮らせるプランが残りました。 「まず、最初のプレゼンテーションで数案あったのでびっくりしました。 その中でも一番気に入った案がほぼ生きた形で実施設計まで進みました。 その案に決めた理由は、自分たちがリビングとともに生活の中心だと考えるダイニングキッチンが、三方の庭に面している明るく贅沢な空間だということです。 また、生活動線のシンプルさが気に入りました。趣味は納戸~土間~リビング、くつろぎは土間~リビング~ダイニング~テラス、家事はキッチン~UT~寝室クロゼット、朝晩はUT~寝室、お客様は和室~書斎と、人と物の動きに無駄がないプランでした。 子どももおらず40代後半の家づくりなので、老後までを考えると普段の生活はほとんど平屋感覚でできるところがよいと思いました。」 右:開く方向、配置のイメージを掴んでいただくための初期模型 |
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5.基本設計平面・断面計画がおおよそ固まると次は基本設計の段階に進みます。詳細な部屋の大きさ、扉の幅、家具の寸法や各所のデザイン。暖房方式・換気方式などの機械設備、照明器具やコンセントなどの電気設備の設計など、コスト、使い勝手や美しさの面から全ての仕様を確認し決定していきます。 場合によってはお客様とのお話し合いでのひらめきで基本計画に少し立ち戻って屋根型や部屋の位置が入れ替わったりなどということもありながら、実施設計を行う情報をまとめていきます。 「打ち合せはいたいてい夜8時半、私たちの仕事終わりのちょっと遅い時間から始まりました。毎回設計が進むのが楽しみで、わくわくしながら西野の事務所に通っていました。 フローリングやキッチン、壁のサンプルの実物、CGやパースをたくさん用意していただいたり、仕上がりをイメージしながら、一つ一つ仕様を決めていく理由を納得して打ち合わせは進んでいきました。」 時によっては実際に家に吊る予定の自転車や、家具と一体化して配置する予定の水槽の機材を持ち込んで頂き、お客様含めわいわいと相談しながら打ち合わせを重ね、より良い最終形へと向かいます。 左:空間のイメージ、内装の仕上や収納のイメージを説明するパース |
6.実施設計、そして見積・着工へ |
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これはそれを基本に工事が行われる図面で、住宅であれば1ヶ月程度かけながら数十枚の図面にmm単位で詳細を、照明一個から確実に仕様を、図面化していきます。立体的に詳細を書く中で出てくる疑問点も逐次お客様に確認しながら進めますので、実施設計終了時には全ての仕様、形状をお客様が理解された詳細図が出来上がります。
「途中予算の関係で中庭が削られそうになりましたが、これは無くせないと思い予算の方を見直して活かしました。
さらに木サッシをなるべく多くしたい、食洗機を大きくしたいなど当初より予算がふくらむ結果になりましたが、その都度増える分の見積もりを細かく説明してもらいながらなので安心して進んでいけました。」
3社に相見積をお願いし、多少のコストオーバーが出たもののお客様のご理解を頂きながら多少の仕様調整で納得頂いた工事金額で施工会社が決まり、ついに「真駒内 土間のある家」着工です。
上:最終形の模型。外から見た庇の先端のラインのバランスと内部の天井高さが繋がるため、構造検討と内外デザインの決定に図面・模型でかなりの検討を重ねました。
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7.着工~竣工秋着工のこの家は、雪が降る前に基礎の施工を行いました。冬季のコンクリート施工はヒーターで暖めながら行わなくてはならないためコストがかさむためです。 私たち遠藤建築アトリエは、施工がしっかりと行われているかを監理する一方、細かい仕上の色決定などをお客様と行っていきます。 「仕事の合間を縫って何度も現場を見に行っているうち、大工さんの棟梁と親しく話せるようになりまして、いい家だねぇと毎回言われ、丁寧に心を込めて作ってもらっている気持ちが伝わってきてよかったです。 気になった心配な点や思いついたことなどはどんな小さなことでも遠藤さんに相談できたので、現場では安心して出来上がっていく様子を楽しんでいました。 変な話かもしれませんが、細かく説明してもらっていたおかげで想定外ということが少なく、こうも図面を見て思い描いていたとおりにできあがるものだなと感心しました。」 現場も山場を超え、検討を重ねた空間が現れてきます。「真駒内 土間のある家」はお客様のご厚意により、一般の方に遠藤建築アトリエの空間を体感していただくためにオープンハウスを行わせていただきました。 「そんな中でも心に残ったのは、オープンハウスを行う朝に屋内のカバーが取れたときでしょうか。初めて全ての空間が見える状態で土間に立ってみて、きれいな家だなと感動しました。」 |
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8.完成、そして住まわれて |
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雪解けには植栽も一緒に選ばせていただいて、大きな庭を囲む緑のスクリーンが出来上がりました。
「訪れた方に、どこが気に入っていますか?と聞かれると、つい選べませんと答えてしまうくらい、どこも気に入っています。(笑)
特に中庭とキッチン・ダイニングとテラスの雰囲気が好きです。
想像していた以上に南の木サッシ窓が大きく開放感があり、春になって植栽が入ってからはロールスクリーンが全開できるようになって、普通なら家に閉じ込められてしまう雨の日もテラスでくつろぐことができます。
友人たち家族を呼んで楽しみにしていたバーベキューも実行しましたし、家庭菜園は今年はまだ庭の一部だけですがキュウリとミニトマトがたくさんできました。
大きな土間ではこの家に来てから家族になったコーギーが自由に走り回っています。
これまでは引っ越しするたび家に合わせて生活を変えてきた感じですが、暮らしたいスタイルに合った家に住むことができており快適に生活しています」
アメリカや本州、様々なところに住まわれてきたお客様ご夫婦の終の棲家として依頼いただいた「真駒内 土間のある家」。
これから長い時間を経て味わい深く、共に生きる家となります。 prev next
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