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白川郷へ

 金沢の21世紀美術館と兼六園を訪れた翌日、レンタカーで白川郷へ向かいました。
70~80kmの距離でしたが1000mを超える山の下を10km位続くトンネルを通り抜け深い谷間の中でようやく到着しました。
今でこそ東海北陸自動車道で短時間で訪れることができますが、名古屋方面からも100km以上で同様の山並みやトンネルをいくつも越えて到る環境は、トンネルや道路ができるまでは、秘境だったことが十分に想像できます。
 目的の合掌造りは谷間の川でできた平地部に集落として建っていました。
世界遺産に登録され多くの観光客で賑わっていました。風景をゆっくり楽しみ、いくつか公開されている建物を訪れました。
3~4層で1階のいろりの煙が吹きぬけを通して抜けるしくみで、丸太の柱と登り梁は縄で結ばれ茅が屋根を厚く覆っていました。
茅や柱は煙で黒くいぶされ防虫や防水に関係しているのではと考えられます。
その構成に縄文時代の竪穴式住居の形式が色濃く残っていると思いました。日本建築の原型。
 茅は村総出で〝結〟というしくみでお互い協力して数十年に一度葺き換えます。
世界遺産により改修費の80~90%補助が出るそうです。
昭和の道路が出来るまで奇跡的に残った貴重な建築文化です。

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