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飛騨高山の街並みと吉島家

飛騨高山の歴史的建造物の街並みと重要文化財である木造の吉島家を訪れました。
高山に夕刻に到着し、夕陽の中でまずは吉島家をたずねました。
敷地一杯に狭い前面道路にせまって黒い木格子の壁が印象的な木造建築です。
引戸を開けると大きな吹抜の上部窓から光がそそぐ幾重にも組まれた黒光りする漆の木梁が拡がる圧倒的な空間です。
大きな空間の正面には中庭に面した壁のない屋根だけの半屋外空間が流れるようにあり、モダンな家具と朱色に塗られた壁でラウンジが見学者のために用意されていました。
吹抜の右手奥には和室があり、中庭に面して2階へとレベルをいくつか重ねながら和の空間が連続しています。
大きな空間から小さな空間へと様々に構成された空間は、木構造や中庭や格子窓ごしの景観にふれ空間の密度と材の質が深々と体に感じてくる体感しないとわからない素晴らしい空間でした。
シーランチの作品で有名なアメリカの建築家チャールズ・ムーアが「吉島家は地球の裏側から飛行機で訪れる価値がある」と記しています。
翌日ももう一度光で溢れる吉島家をみたく訪れました。
現代建築が自由な表現を得た一方で失った素材と空間の奥ゆき感のもつ空間の力を改めて知りました。
他に高山陣屋・日下部家また、歴史的な街並みの建築郡は黒い木格子で統一され、造り酒屋やそば屋、木彫り、土産店、診療所とバラエティに富み、多くの建築が現役で使われ歴史と建築と経済そして文化が大変バランス良く成立していました。
今までみてきた中で、高空間として幅広さと魅力で群を抜いて成功している環境と思いました。
町の中心を流れる官川を含め、風情のある歩いて楽しい町でした。

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