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世田谷美術館~ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展とフィンユール家具

先週末~日曜日は、久々に世田谷美術館に行ってきました。砧公園の中にあり、公園をゆっくりと歩いて湾曲してアプローチしていくと右側の樹木の中に現れます。

ベージュのタイルの外壁とボールとの屋根型の重なったアプローチをゆったりつくった印象的なファサードです。

ディテールが大変しっかりしている為、28年前の竣工ですが汚れが少なくタイルの耐久性の高さを実感しました。

企画展示は日本の美術が西欧の印象派に多大な影響を与えた事を日本の作品との対比と時系列で整理・考察され、モネ、ロートレック、ゴッホ、ムンク、ルノワール等をはじめ多くの画家や写真家が日本の浮世絵をはじめとする美術や工芸品に多大な影響を受けていることがよくわかる内容です。

日本美術にあらためて驚くとともに、そもそも日本がもつ世界観が自然と人間・生命が一体である事と西洋の人間を中心とした世界観の違いが自然や風景を活き活きと構図にとり入れたり、アクソメの図法に近代にある均質的表現のベースとなる考えが日本美術に元々あり、その驚きが印象派、アールヌーヴォー、近代化のベースにつながったと想像してしまいます。

バウハウスを含めた近代建築にも関係があったかと考え、日本の自然と融合した世界観を建築空間にしっかりとり入れる事が、日本の固有性である事を展示会から改めて伝えられた素晴らしい内容でした。

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新宿高島屋キタニにフィンユールの家具を見に行くとどれも大変座り心地が良く、美しい椅子でした。No.45に座ってみたかったのですが、今回の展示にはなく、別の機会を楽しみにします。

 

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