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(blog)卒業設計

2月18日(水)非常勤講師を務めている北海学園大学建築学科の卒業設計発表会に立ち会いました。
例年より少し多く21作品が午後から夜にかけて各学生により発表されました。
住居から都市計画までの幅広い内容で、環境やコミュニティの再生・都市の用途・機能の変換・空間と精神についてなどの多様なテーマをもとに、大きな模型や3D化された情景写真・図面などでリアリティの高い表現が目立ちました。
今回、質の高い作品に共通するのは、テーマにおいて既存の用途や空間に新しい解釈や意義を再設定し、現代が必要とするコンセプトを的確にとらえた“場所”を提案している案でした。
特に印象的だったのは、自然の力を精神的な眼で見つめ、訪れた人が心身ともに深く自然を感じる為、自然に組込まれる建築空間のあり方を問うものがありました。
どこまで自然に手を入れて良いかは現実的には議論されるポイントと思いますが、質の高い精神空間を考えたテーマには共感し、また感心しました。
また、都市環境のコミュニティを子供の空間として正面から捉えた作品と、都市が目指す新しい形の魅力的なコミュニティ空間の可能性と高い建築空間のバランスの良さを持っており、個人主義であったり、バーチャルな仮想社会の中で様々な問題が生まれる中で積極的にコミュニティを求める若い想像力に大きな可能性を感じました。夜には、所属するJIA(日本建築家協会)主催のコンペの準備委員会があり、最終選考に参加できなく残念でした。

コンペの方は2月25日(水)15時から内田洋行のユーカラで行います。
テーマは「北海道を美味しく食べる場/空間」で、初めての試みですが食べるという本質的な空間と北海道の中で
深く楽しく考える試みです。

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