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CLTパビリオン

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概要
敷地は、旭川市西神楽林産試験場内に位置する。
北海道の林産研究としてCLT建築を7年にわたり強度・環境変化・素材特性についてさまざまな視点から観察・研究を行う為の実験棟です。計画では、CLTの特性を理解し床・壁・屋根の構造構成部材を全てCLTとし、見学者を想定し国道側にアプローチを設け、プランでは視覚が開く東南方向にコーナー開口と2450mmはね出した庇とテラスを設けた。
梁がない表情として建築中央にクレバス状のハイサイドライトを設け、実験棟として設定されたとど松と唐松のCLTを中央で分けて構成した。CLTパネルはトレーラー積載サイズであるW=11,750から1枚の大きさを決定し、運搬コストを抑えた。マザーボードの切断割り付けまで設計段階でコントロールし、歩留まり93%という数字を実現した。
基礎は、CLTパネルの乾式施工という特徴を最大限活かすため、杭と鉄骨による乾式での計画とした。216.3Φの杭を10本打設し、地表面に杭の一部を延長し、その上に200□のH鋼を井桁状に施工した。杭と鉄骨の接合は、非常に高い施工精度が求められ、杭位置の誤差は±10mm以下で全て抑えた。
CLTパネルの接合には、壁の中に引きボルトと下から上まで1本の鋼材を通してボルトで締め付ける通しボルト使用した。内外壁に接合金物が見えないディテールとした。
着工から建方完了までわずか10日間で完了した。RC造に比べ大幅に工期短縮が見込める。素材として木の温かな空間が実現できる。木造の新たな可能性を拓く試みとなった。

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