WORKS
北海道立北の森づくり専門学院
PUBLIC / 公共建築SCHOOL / 教育・保育施設
- Building site
- Asahikawa, Hokkaido
- Completion
- 2021
- Principal use
- Technical school
- Structure & Scale
- T & RC, B1F-2F
- Site area
- 6869.70㎡
- Building area
- 1033.41㎡
- Total floor area
- 1289.72㎡
- 概要
-
この建築は北海道の林業にまつわる専門的な知識と技術を学ぶための専修学校です。
敷地は旭川市西神楽の国道237号線に面する北海道林産試験場内の庁舎棟に隣接しています。
校舎棟は林産試験場と国道側の外壁面を揃えた木造2階建(一部鉄筋コンクリート造)で、国道側にエントランスホールと機械室棟(エネルギー棟)を配置しています。
平面計画は1階に職員室・実習室、2階に基礎教室をそれぞれ南側に配置し、静かで明るい居室環境を実現しました。北側エントランスホールは吹抜空間となり、2階のホールに階段で連続し上部南面にハイサイドライトを設ける事で四季の太陽高度により、変化のある光の環境を実現しました。エントランスホールの吹き抜けの大きなスパンも、小径木のコアドライで張弦梁架構を構築し、ハイサイドライトからの光で森の中の木漏れ日のような光がホール全体に降り注ます。連続する全面木製カーテンウォール(カラマツ材)のガラスを通じて周辺環境に柔らかな木質の光の環境が伝わる事を意図しました。
主要構造部・仕上は全て北海道産木材を利用し、構造材にカラマツ・トドマツを使用し、外壁にはカラマツ、内部仕上げにスギ、ナラ材やシナ材を採用。構造フレームはカラマツ無垢材を加工したコアドライ材とトドマツ・カラマツ材のCLTを併用しております。小径木であるコアドライ材による架構を計画し、小スパンによる柱材を真壁として列柱の表現とすることで、森の中のような木の林立するリズム・木の繊細さと美しさを感じるシンプルな計画としました。また、実習室・教室のY方向壁をCLTとし、10.80m×18.45mの無柱空間を実現するために、2階床にCLT板(6m×1.2m)をつなぎ、下部(実習室天井)をSt張弦梁で吊り上げる構造としております。
また、暖房においては林業の学校の設備としてふさわしい道産木質チップを熱源としたシステムを採用しています。木質チップは間伐材や林地未利用材等から作られ、燃焼によって大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないカーボンニュートラルなエネルギー源です。道産木材をエネルギーとしても利用し、エネルギー棟内のバイオマスチップやチップボイラーを外部から見えるようにする事で、教育教材としても機能するよう計画しています。
iF DESIGN AWARD 2022 (ドイツ)
第5回北海鋼機デザインアワード 入選(2021)/ 5th HK Design Award
令和3年度 木材利用優良施設コンクール(優秀賞)/ Wood Use Excellence Competition (Encouragement Prize)
第7回 ウッドデザイン賞 2021(ソーシャルデザイン部門)/ JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2021 (Social design sector)
グッドデザイン賞(2021) / GOOD DESIGN AWARD 2021
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