JR岩見沢駅が竣工したという事で、ぶらりと見学に行ってきました。
私達もコンペに参加した思い出深い駅ですのでどんな駅になっているか楽しみに行きました。
元々が、駅や線路を含めると広大なエリアとなっており、駅も横長でとりあえず大きい、というのが第一印象です。
1層をレンガで仕上げ、2、3層を鉄道の古いレールをガラスの方立に再利用したガラスのカーテンウォールで造り、明快で存在感のある建築でした。外壁レンガは、寄付された方の氏名が刻印されており、記憶が形に残る〝時間〟がデザインされております。
内部もレンガの壁とPCコンクリートの屋根・天井とガラスカーテンウォールのシンプルな要素で構成され、構造がレンガ壁に内包されているため、開放感のある気持ちの良い空間でした。
ただ、大きさの割りには、エントランスの狭さ、玄関に入った第一印象の空間がエスカレーター空間で広がりや豊かさを感じられないのは残念でした。また内部の施設構成も、「市民レベルの視線で」楽しく居心地の良いプラン構成となっていないのが残念でした。
自由通路を含め、グッドデザイン大賞にふさわしい本格的な建築ですが、岩見沢駅前のシャッター街との対比・落差が大きく、「駅」とは誰の為のなのかを改めて考える機会となりました。
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JR岩見沢駅
- 2009.12.3
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