坂牛邸 石田節子人形展
7月6日から7月11日に小樽坂牛邸で
石田節子人形展が開催され6日間で延720人の来館者がありました。
石田さんは坂牛様の友人で人生で最後の展覧会も坂牛邸で行いたいという希望で今回の展覧会
が実現しました。
展示は、坂牛邸の空間と一体となり庭の緑の風景と一体となって美しい展示となりました。
人形は桐の木を削り込んで衣服も、全て染め込みも合わせて手造りで仕上げられた精巧な作品で、
優雅で観ていて心穏やかになる作品でした。
期間中元住友信託銀行頭取(現顧問)で坂牛様の御友人だった方が来場され、昭和初期の全盛期の
小樽のお話と東京を当時往復されていた事による比較をお話しされ、今では想像もつかないかつての
栄華と、これからの小樽や街並について1時間ほどお話しをさせていただく機会も得ました。
大変な博識な方で以前住友でトラスト運動を行った頃のお話しやイギリスの初期のトラスト運動のお話しや
中国やアジアのお話しとグローバルで幅広い視点のお話をいただきました。
偶然にも翌日、恩師である竹山実氏が来札され、短い時間でしたが、お会いしてお話をし、氏も
70年いた札幌をみてきて企画の構造は良いが、街並が美しくならない事をお話しされた。市民
にその意識がこんなにもなく、民間主導でほとんどの建物がつくられていますが、公共やそれに
近いものまた、民一般の建築も街並や風景の大切さをもっと悟る事が大切ですね。
7月25日は小樽坂牛邸の開館のスタッフ当番として10:00-15:00まで坂牛邸にいます。
お時間のある方は是非お越し下さい。
遠藤 謙一良