NEWS & BLOG

箱館奉行所・佐田邸

先週(8/18)函館で今年竣工した箱館奉行所を見学しました。
1864年に竣工しわずか7年で解体された建築の再現です。
形や平面・仕上げは資料・写真・文献・古図面をもとに忠実に再現されました。
平面は日本各地に残る同類の施設に良く似ています。
柱・梁はヒバ材が使われ内壁は土壁で仕上られており素材そのものの材力のもつ
生命力や自然感が気持ち良く改めて日本建築の持つ繊細で美しい空間に感心した一時でした。
時代をつくった地域にとって主要な建築が再生する事は大変意義のあることと思います。

112.jpg121.jpg

131.jpg141.jpg

また午後から地元の方のご好意で建築家田上義也設計の佐田邸(1928年竣工)を見学する機会がありました。
函館の元町に現存し、東南の庭に面して八角形の応接室があり、
サッシュの窓割りに田上らしい意匠が展開されています。
L型のプランで食堂や和室は高台の位置より当時海を望む構成として工夫されています。
残念ながら今は海側に建物が建ち海を望めませんが、
近景の庭と遠景の海を巧みに取り入れたテーマをしっかりもった歴史的建造物でした。
玄関までのアプローチは庭の中を歩く緑あふれる美しい空間でした。
外観は小樽の坂牛邸と共通する寄棟が屋根型が特徴的でスケール感のある価値ある建築でした。
当日は市立大の山田先生一家も合流し楽しい一時でした。

15.jpg31.jpg

42.jpg52.jpg

24.jpg

カテゴリー
最近の記事
アーカイブ