2021年7月21日~7月25日、市立小樽美術館で開催しておりました展覧会が無事終了いたしました。5日間で320人を越える方々にお越しいただき、セミナーには50人以上の方々にご参加いただきました。
今回お伝えしたかった事は以下の内容です。
1.北海製罐第三倉庫の再生と北運河エリアの再生提案
2.再生実現の為の背景
①アジア経済の未来と国際観光
②北海道と小樽のポテンシャル(100年を超える歴史遺産・ウォーターフロントの再生による継承)とビジョン
3.小樽の国際観光都市化
4.小樽の新しい“LIFE STYLE”の街の実現
まだまだ思考と工夫が必要ですが、今の時点で提案を具体化する事は、一般の方々に最もお伝えできると考え図面化致しました。
ご覧いただいた方から多くのご意見・コメントをいただきました。
小樽市長迫俊哉様、北海道議会議員佐藤禎洋様をはじめ、多くの方々にセミナーにもご参加いただきました。
心より感謝申し上げます。
これからも時間をかけて、より良い形で再生と新しい街づくりが実現する為の活動を、広い視野で進めていきたいと思います。
いただきましたご意見・コメントの一部を掲載させていただきたいと思います。
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北海製罐第三倉庫の今後のあり方について
意義深い展示を見せて頂き
また、小樽の時間軸を改めて考え直す
貴重な機会を頂き有難うございました。
将来の美しいイメージ画像から
北運河のポテンシャルが伝わり
丁寧に開発することで、
やや乱雑になりかけた現状の観光エリア以上に
北運河エリアが相当クオリティの高い場となることが
伝わってきました。
そうした場と共振することで
第三倉庫が現代美術館として
小樽に新しい人々も招き寄せることや
そこに宿泊する高い価値も生むシナリオが
表現されていたと感じます。
今回は、今まで断片的な理解だったNPO小樽ワークスの
様々な文化的活動も見せて頂き
非常に勉強になりました、
感謝申し上げます。
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実体験や深い研究、洞察からしか得られないリアリティと説得力、エネルギーを感じながら、現在過渡期にある都市文化の継承について貴重な勉強をさせていただきました。
ネットの世界でも政治の世界でも、昨今は無作法で無意味な批評・批判が横行し、ポジティブな議論や提案が全くみられない世の中になっているようにも思っていました。
そのような中で、今日の遠藤さんのポジティブで建設的なご講演は、「前向きに未来を拓いていこう!」という思いを改めて湧き上がらせてくれるものでした。
「建築を支えるものは経済である」ときちんと認識することは、社会の中で建築家の役割を果たすために必須であるとわかりました。
「デジタル化が進んだ現代では、身体感覚・場所性・記憶が求められている」というお話も、とても共感しました。
バーチャルが身近に存在する今だからこそ、リアルな建築空間、実体としての建築の力が必要だと信じています。
「志を持った建築家が旗を振って、有志とともに経済を回すしくみをつくることで、建築・文化・自然環境・人々の日常が共存しながら永続性を持ち得る」という道筋のイメージを共有できたと思います。
「建築として良いものを創るだけでなく、社会的な価値を街のみんなと創り上げることが建築家の役割だ」ということは、想うことはできても、実際に行動するのは全く別次元に大変なことだと思います。
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