アトリエインディゴは私の師である建築家竹山実が1976年に建てた自身のアトリエです。アトリエは、西側の道路面に開口部をなくした黒い曲面の閉じた空間で、曲面の外壁の内側は白く塗られた中庭となっており、開く壁で春から秋にかけて開放されました。
東側は当初大きな芝の庭(560㎡.170坪)に、幅8.8m×高さ3.8mのガラスの開口部で開かれ西側のスカイライト以外唯一にして最も印象的な空間をつくる構成となっています。シングルガラスですが、外の変化と光を受けとめる空間は、終日美しく寒い空間でしたが、北海道のダイナミズムを感じる大切な時空間でした。外観の周辺環境との関係と、表現や敷地内で完結された空間の質の高さ、コンクリートと板による素材感、外皮の黒は氏の強い意志と四季の中ででの確かな存在感を表し、また刻々と変わる光の風景を受けとめる空間のバランスの良さ・心地良さがアトリエインディゴの空間にありました。
主構造はRC造で、4本の柱で天井高3mから3.8mの東に開いた気持ちの良い大きなアトリエです。アトリエの家具は可動式で、展覧会やイベント・演劇など多目的に利用される創造的な空間を目指して創られました。私自身9年間インディゴで過ごし、大きな影響を身をもって受けています。
アトリエの魅力にひかれ、劇団・アトリエと利用され、今回はいくつかのショップ、カフェ・イベントも行われる空間として「円山インディゴ」という名で生まれ変わりました。私も一度是非行ってみたいと思います。
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アトリエ・インディゴ
- 2011.4.15
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