メキシコ・バラガンのサンクリストバルのあとメキシコ国立人類学博物館を訪れる。
1964年に建築家ペドロ・ラミレス・バスケスによって設計され開館した。一本の柱で大きな中庭にかかる大屋根を支持するスケールの大きな壮大な空間だ。大地と緑と空のモチーフで古さを感じない優れたデザイン。
訪れたティオティワカン・アステカ・オアハカ・マヤ文明の展示を訪れ、古代にはるかアジアからアラスカを経由して移動した歴史をジオラマでみて心打たれた。アジアより厳しい環境を生きぬいた中で、太陽や地球の摂理と対話する文化が育まれ、各文明に至ったように実感した。スペインに侵略された後でも建築家バラガンやレゴレッタの作品の中には大地と対話する深い文化が生きていることがわかった。