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JIA建築家大会2012横浜 2012.11.29~12.01

11月30日にJIA建築大会に参加しました。
今年は「共に超える」がテーマでした。
基調講演は、法政大学教授の田中優子さんが”江戸”をテーマにお話し、
パネルディスカッションではコミュニティーデザイナーの山崎亮さんが主に語られました。
建築を活用する”ことづくり”、”人と人を繋ぐ”活動の内容は高齢化、核家族化、過疎化する現代社会で最も求められていることであり、大変興味深い内容でした。
日本は1900年代からの近代化、特に1950年~2000年までの高度成長で、一気に都市の近代化、都市への人口集中、そして産業構造の変化に伴なって大家族を中心とした地域社会が徐々に解体され、数千年続いた豊かな地縁的コミュニティー社会から個が中心となり、地域に個が孤立する分散的社会になりました。
社会に太く経済的にも繋がる人にとっては自由で気持ちの良い環境ですが、仕事が主で社会に繋がっていた多くの人々にとってリタイア後のコミュニティーは家族間も含め、希薄な、繋がりのない社会になっています。
建築を単体の個人の満足の為につくる事は大切ですが、今改めて、社会や公共性を十分考えた建築が求められています。
また、未来に残したい20世紀の建築は、東京駅の再生・イタリア建築の再生について、膨大な作業で過去と現代を繋ぐ活動に深い感銘を覚えました。
会場はBANK ARTでした。
現代アーティストの川俣正氏の作品の中で各セミナーが開催され、レセプションはホテルニューグランドで、日本ナポリタン発祥の地と言う事で美味しいナポリタンとカレーをいただきました。
改めて街を歩くと近代の歴史的建造物が活用されながら利用されており、300万人の人口と経済があるにせよ小樽と比較して羨ましい限りでした。
横浜は面白い場所がたくさんありますが、残念ながら次回の楽しみとします。

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