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週間MEMO:厚田へ-三宅理一先生を訪ねて-

9月に予定している日本建築家協会全国大会のセミナーの企画で、著名な建築歴史家で藤女子大学副学長の三宅理一先生を調査合宿中の厚田へ訪ねる。

 

先生は『負の資産で街がよみがえる – 縮小都市のクリエーティブ戦略』の著書で、地方に残る歴史的建造物や名もない古い民家を、アートや文化的視点で再生させる活動を行っており、地域にある本質的な魅力や価値に光を当てる試みを実践されている。

グローバル化と人口減で街が縮小しはじめる現代に大切な視点を提案いただけると思い、依頼に伺った。

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先生はグローバル化の時代の中で、フィリピン、中国、フィンランド、ロシアの都市と協同で街の歴史や未来に関する研究を進めており、その活動には社会実験を含む。

北海道では厚田をフィールドとして調査研究されており、フィリピンから来た学生が厚田に泊り込んでいた。

残念ながら、今回は先生がフィリピン出張中ということで、セミナーはまたの機会となったが、1時間ほどのお話の中で新鮮な時代を見据える眼と深い歴史観に触れ、充実した一刻であった。

厚田には遠い昔山の中にコタンがあり、1500世帯が暮らしていたことを伺った。

夕闇迫る中、Google Mapを頼りに山に入り、やっとのことで集落を探した。

 

夕闇迫る

そこにはゆったりとした水田の村があり、夕闇の中で時が止まったような鈍く美しい光景が展開していた。

水平に拡がる日本海や菜の花と海が重なる美しい風景が厚田にはあった。

菜の花畑

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