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ヨーロッパ建築の旅2

パリで一泊し、パリで建築を巡って夜チューリッヒに泊る。

朝からカラトラバ設計のショタデルホーフェン駅を見る。カラトラバらしい構造と造形が傾斜のある駅に空間的な流れをつくり合理的な中に美しくコンクリートと鋼鉄とガラスの屋根構造でまとめられ、カーブし流れるような造形の中に有機的で生命感を感じる環境と一体となった美しいデザインでした。

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次にチューリッヒ湖のほとりにコルビュジェの死後建てられた、晩年の作品(実験住宅)コルビュジェセンターは傘状の鉄骨フレームを2.26mのモデュロールでつくった建築です。側面からの姿はコルビュジェのロンシャン教会のような造形を感じ大きな存在感ですが、モデュロールによるスケールが身体にフィットし空間が心地良く感じられました。

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その後もう一度レンタカーでフランスのロンシャンに入りコルビュジェの1955年の作品、ロンシャンの礼拝堂を訪れる。

私は2度目の訪問になります。主要構造は鉄筋コンクリート造で2~3m位の壁がスタッコで白く仕上げられ、一部厚い壁にあけられた開口部のステンドグラスが内部に神秘的な光の空間を実現している。屋根はシェル構造で外観は空へ向かって浮かんでいるような船のイメージを感じる。壁と屋根の間に10cmのスリット開口があり、大きな屋根が浮かび上がる。

床は祭壇に向かって緩やかに傾斜し様々な表情の中に祈りの場として深みのある包まれた独特の空間が体感される。

何度訪れても、感動があるすばらしい建築でした。

丘の上に建つロンシャンの礼拝堂の手前にレンゾ・ピアノ設計によるビジターセンターと修道女用住居がロンシャンから視界に入らないよう半分土に埋められて設計されていました。環境の文脈を十分考慮したレンゾ・ピアノの計画にも深い感銘を受けました。

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