11月の竣工を目指し上棟しいよいよ仕上げに入る段階となりました。
長く地域医療を行ってきた医院の建替で、既存のクリニックを開院しながら空地での建設となります。既存施設の一部を解体し、設備のインフラを一部やり換えての工事をすすめています。敷地が幹線道路の角地であり、古い街並みが残る地域環境です。
建物は地域の落ち着いた色合いの中で少し明るい仕上げとし、低層のスカイラインを守りつつ曲面を多く使い角地での視線の変化にやわらかく対応しました。半円型の待合は道路に対し医院の存在感を建築としてしっかり表現し地域の新しい顔となる事を意匠しています。かつての賑わいが溢れていた街並みは表情を失いかけている環境に確かな人が集まる場所をわかりやすく作る事がこれから求められている大切なテーマのひとつと考えます。