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(blog)十和田市現代美術館

9月22・23日と青森県十和田市現代美術館や
いくつかの施設を巡りました。

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十和田市のメインストリート(官庁街通り)全体をアートと見立てて
開発された都市環境と一体となる建物のコンセプトが美術館が発
表されてから気になっており、訪れました。

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メインストリートは桜並木の歩道空間がゆったりとられ、白いキュ
ーブの美術館群がロードサイドに立ち並び周囲から際立った建
築ですが、それほど大きくないキューブな形が変化のある街並を
形成しています。

同時にガラスで展示スペースが街並に開かれ内と外から作品を
観賞でき、また入り口廻りはイベント広場も兼ねており、訪れた
当日も特別展示にちなんだ相撲大会が開かれて多くの人で賑
わっており、街に閉ざされて別世界を作る従来の美術館の枠組
を越えた、環境に開かれた空間でした。
内部は22点の現代美術が展示され栗林陸の作局に長い列が
できていました。

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プランは、平屋の建物内をゆったりと曲線で巡る回遊型で、
展示スペース一つづつがキューブ場の建物になっている、
分散型の構成です。
ガラスの通路を歩くと複数の展示スペースがちらりと見えたり、
急に視界が開けたり、空間が重なり合ってさまざまな表情が楽
しめる構成となっています。

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白とコンクリートの仕上げは少々味気なさを感じますが、街並に
積極的に開かれまた周囲も空地をアートのオブジェで積極的に
屋外展示が拡がり始めており今後の街並や街のアートの関係が
どのようになるのか楽しみな環境でした。
十和田の商店街が美術館と連動しており、期間限定で割引や
コーヒーサービス等も街を上げてアートを街の核にする試みが
新しく印象的でした。

翌日は浅虫水族館を訪れました。
多くの人で賑わっていましたが、せっかく海の近くであるので陸
奥湾のシーサイドと一体になった空間であったらもっと素晴らし
いのにと、ついつい考えてしまいました。
その後棟方志功記念館を訪れ、八甲田ホテルを観て、酸ヶ湯
温泉に入り北海道に戻りました。
八甲田のブナ林は美しく、遠い山並みに蒼く深い森の地を
今回も再認しました。

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遠藤 謙一良

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