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南部鉄器

私の記憶の中に常に南部鉄器の鉄瓶があった。

大人になって使い始めた南部鉄器の鉄瓶が33年で水漏れし、新たなものを盛岡から購入し、現在は2種類を日々使用している。

鉄瓶で沸かした湯は何ともまろやかな味わいとなり、朝のお茶の楽しみとなっている。

先日盛岡を訪れた際、南部鉄器展に立ち寄り、鉄器の歴史と制作、現在の工房の多くの作品にふれ、そのプロセスの緻密さに、認識を新たにした。

シンプルで美しい造形力と、緻密なディテール、紋様、微妙な色と、何よりも道具としての適度な重さののバランスが日常生活の中で、使い込む中で深みを増し熟成する。
錆も徐々に重なる事で湯の味も美味しくなるようで、なくてはならない道具となる。

7度訪れた盛岡で鉄器の工房を訪ねる事も楽しみの一つとなっている。

400年を越える南部鉄器の歴史は、盛岡の街に他にはない文化を築き上げており、これからも大切にしていきたい。

写真は私が使っている南部鉄器の一部です。

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