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小樽 観光船ターミナル 着工へ

昨年、プロポーザルコンペで選定され設計を進めていた、小樽 観光船ターミナルの新築工事がいよいよスタートします。

小樽港は、港内の周遊や小樽運河、青の洞窟クルーズ、近郊港への定期航路など多様な海上観光船が運航されており、観光客に人気のエリアです。しかし、現状では観光船の発着場所が分散し利便性が課題となっておりました。この課題を解決するための、観光船発着場を集約する“新たなターミナル”のプロジェクトです。

ターミナルは、小樽港第3号埠頭(小樽潮祭りのメイン会場)に位置し、海側に広い間口を持ち、街と海をつなぐ役割を果たします。出入口は3方向に設けられ、周辺施設との回遊性を考慮した計画です。敷地南側にはイベント広場が広がり、ターミナルと一体利用することで、北海道にはなかったアメニティ性の高い公共空間を創出します。

1階は待合所とオフィス空間で、観光船桟橋につながります。2階は多目的スペースと海へ開かれたテラスが設けられ、水面に浮かぶテラス空間となります。

多目的スペースは石狩湾・天狗山を結ぶ軸上に弧を描くカテナリー架構棟梁の切妻屋根に覆われ、両端が緩やかにせり上がります。入港する船を三角形の親しみを持った姿で迎い入れ、変化のある形態は未来への発展を表現しています。

外壁は素材感のある仕上げとし、2階ファサードは縦に格子を組み込み、陰影のある質感に富んだ外観とし、小樽の歴史的建築群との呼応を目指します。

https://www.instagram.com/endo_architectural_atelier/

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