2025.2 (02) 茨城県水戸の水戸市民会館を訪れました。3層に吹き抜けるやぐら広場は初めてみるほど大きなスケールの木造の空間でした。大断面耐火集成材による木造架構に格子状に組まれた屋根架構がカーテンウォールの光で吹抜けに浮かび上がる印象的な空間です。
吹抜けやホールの周辺にテーブル、ラウンジスペースが各所に配置され、市民が公共空間として自由に共有して利用できる明るく開放的構成が良く、京成百貨店と水戸芸術館に隣接する配置計画も水戸の中心拠点として施設間の相乗効果・賑わいが生まれ、街の〝重要な場所〟の風景が創出されていました。
2025.2(03) 水戸芸術館を訪れました。芸術展示空間は少し暗いロビーの中で展示空間への階段がスカイライトの光で浮かび上がります。展示空間は中庭を一望し、建築を確かめながらスカイライトによる明るい展示空間と暗い人工照明の展示空間が交互につながる印象的な構成となっています。
展示空間のスケール感は心地良く、ルイスカーン設計によるキンベル美術館で体感した矩形の展示空間が連続する構成と心地良いスケール感同様にゆったりとした気持ちの良い空間でした。展示空間の中心が外観の四角錐(ピラミッド)のスカイライトです。高い天井から天窓につながります。
オーソドックスで古典的な印象も感じる建築ですが、美術館として様々な美術展示を受け入れ、芸術表現をする場として許容力、美術館として水戸の大切なシンボルとしての建築性を感じました。
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