4月末に伊達に建てた友人建築家植田暁氏の自邸を見学させていただいきました。敷地を丁寧に読み取り、リバーサイドに配置された正方形の平屋でした。素地の木板の4つの立面に正方形の開口部が一つずつ開口され、外部と関係が作られています。
一見素性が抑えられた姿は内部で曲面の中庭に開かれ、光溢れる明るく自由でゆるやかに領域化された内部空間が展開されていました。
時間を掛けて練り上げられた家具、各エレメントやディテールの密度がシンプルな建築に固有な力・存在感をつくっていると感じ、久々に心に強く残る印象的で質の高い建築でした。
遠藤謙一良