カンディハウス道央支店にて4月1日にカンディハウス長原会長様と私でトークイベントを開催致しました。
聞き手は道立近代美術館主任学芸員 井上佳津恵様で「田上義也と札幌モダン」の著者で知られた方です。
私はNPO小樽ワークス代表として坂牛邸保存再生活用について1時間ほど映像を交えてお話しし、特に建築や都市をどのようにみるのかと、どのような環境が求められているのかをお話しし、その中で小樽の持っている歴史的資産と歴史的流れと坂牛邸をまとめ過去と現在と未来をつなぎ”生きた街”をつくりたい事をお話ししました。
特に観光と時代が求める質感がキーワードになる事もお伝えしました。
長原会長は自身のプロフィールを語り一貫したデザインへのこだわりとヨーロッパ修行時代に3年間で巡ったヨーロッパ中の美術に多く触れ、本物とは何かがわかったと語り、その時の気持が今も強くもたれている事に感動する内容でした。
また自身のデザインされた、ベストセラー ボルスについて大切に使われてレストアで張地の張替え等の再依頼が一番嬉しいと語られていた事が印象的でした。
北海道を代表する企業が、デザインをもっとも大切にし、海外にもアメリカ、ヨーロッパに展開され成功されている事は素晴らしく北海道にいても誇らしい事です。
聞き手の井上さんも建築や家具・デザインが大好きな方で、デザインが生まれる本室を探る的確なお話でまとめられました。
特に「田上義也と札幌モダン」は多くの一般の方に北海道の建築文化を伝える本で、多くのメディアに取り上げるきっかけをつくっており、建築文化への功績は大きく感謝しております。最後に長原会長が旭川で植樹運動を100年の計で始められたとお話しされてました。個人として社会として地域文化として歴史や環境・文化をしっかり考える事が共通のテーマである事を再認識する大切な機会となりました。
企画して頂いたカンディハウス様に心より感謝致します。
(遠藤 謙一良)