芸術新潮6月号に建築家フィリップジョンソンが生涯手掛けた建築が
中村好文氏の文章で紹介されてました。
若くして莫大な資金を受け継ぎ、ニューヨーク郊外に5万7540坪の土地を購入し、
1949年から1995年まで計9つの建築を敷地内に建て週末住宅として過ごした建築です。
誌面では時系列にそって1つ1つの建築が紹介されており、建築に至るプロセスやランドスケープ、
インテリアや家具に至るまで、住宅作家中村好文流に詳細に語られており一気に読み切りました。
ガラスの家はほぼ同時期に建ったミースファンデルローエによる「ファンズワース邸」に比較されますが、
ジョンソンが悩んだ末にガラスの家に至った点んも記されており、環境と一体となる事を望みなによりも
99才でガラスの家で亡くなった事を考えたとき、大きなプロジェクトのベースにしっかりした拠点として
生涯建築を楽しんだジョンソンの生き様が感じられる内容でした。
現在はナショナルトラストに寄贈され一般公開もされています。
遠藤 謙一良