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佐川美術館 樂吉左衛門館

9月4日
ヴォーリスを見る前に朝から琵琶湖の近い
守山市の佐川美術館に立ち寄りました。
予約をしていった樂吉左衛門館を係員
説明のもと見学致しました。
本館は水面に2つの三角屋根の建築が
浮かび、平山郁夫と佐藤忠良のコレクシ
ョンが展示されています。

樂吉左衛門館は水面の地下を通って、
水上に浮かぶ茶室への一連の空間で
構成されています。
茶そのものの理解がないとその本質は
なかなか理解できないかもしれませんが
暗い路地を通り、奇付から荒々しい水露
地を通じて水面化の位置を知り同時に円
く切り取られた光を強く感じ盤陀庵そして
水庭に浮かぶ府仰庵に至ります。
木材・紙・竹・石・コンクリートと素材へ質
を高めるこだわりが徹底され光と切り取ら
れた風景の中で固有の深い精神性を感
じる空間に昇華されていました。

建築は陶芸家で展示されている作品の
作者自身・樂吉左衛門館が創案し、
竹中工務店も設計者として加わっています。
作者はこの茶室を日常と非日常の「狭間」
に開かれた内的時空を位置づけて展開
しています。
茶道の勉強不足で深い真意にまで近づけ
てないでしょうが最近日本古典に触れて感
じる身体と精神の深さに限りなく共振する質
が素晴らしくまた深い心地良さをもたらす事
今回共通する質の極みを感じました。

遠藤謙一良

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以下絵葉書から

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