2月に機会があり、白洲次郎・正子夫妻が
60年近く暮らした東京郊外の「武相荘」を訪れました。
広い敷地の中に手を加えた生活の為の様々な空間があり、
当時半農しながら時に経営者/文化人として充実した生活を
過ごしてきた活きた家の空間を感じられました。
茅葺き屋根の農家を改修し、外観の現況保存をまもり、大切に改修された住まいで
田の字型の回遊型プランがそのまま生かされた構成の中に
家の中心では、白いタイル貼りで設えた洋間の居間によって
洋と和のバランスについてよく工夫された空間です。
現在は、ご子女が継がれ記念館として公開し
カフェも併設されゆっくりとした一時を楽しむことができます。
現代は忙しい時代ですが、心身ともにゆったりする空間が人の生活に大切なことを時代を超えて感じることのできる空間でした。