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札幌 大通公園 NEXT21

本プロジェクトは、今から遡る事23年前の2000年に、EAAが札幌大通公園の新たなあり方を提案したものです。

 

かつて札幌の街づくりのための水路として利用されていた「創成川」と歴史的建造物である「札幌市資料館(旧札幌控訴院)」を結ぶ東西1.7㎞の大通公園を、通例のイベント会場の利用のみならずアートを含めた文化施設を提案し、札幌のクリエイティブシーンを発信する拠点になることを目指し計画を進めました。

7つからなる個性豊かなゾーンを形成し、公園を車に気にすることなくノンストップで楽しく歩行できるランドスケープデザインとなっています。

https://www.instagram.com/endo_architectural_atelier/

Building site
Sapporo, Hokkaido
Completion
Unbuilt (Design: 2000)
Principal use
Public park
概要
創成川を起点とし、1.7km西に伸びる大通公園は明治初期、札幌が開拓される当初に管用地と町有地を区分する大きな都市計画道路として誕生しました。以来、防火帯としての役割に加え、現在では緑豊かな都会のオアシスとして、また雪まつりは国際的イベントとして多くの人々に愛されてきました。

今回の計画は従来の大通公園の魅力を最大限生かし、さらに文化的・歴史的・環境的・風土的・空間的な様々な視点から大通公園を再度見つめなおし、国際的に誇れる魅力ある個性的な都市空間としての新しい大通公園の提案です。

□共通デザインコンセプト

・札幌の起点(東西南北の起点)に創成川の水を活かした水盤を設け、かつて創成川の水路で札幌の街づくりが行われた水をシンボル化し、水量調整で直径100mの広場にも変わります。

・終点の資料館(重要文化財)は地下のアートを始めとしたクリエイティブな文化ホールスペースとして資料館へ繋がり、上部を水盤の公園として再生し、美しい街の光景を創出します。

・公園の連続と歩行者動線、既存樹木を生かす、雪国のデザイン、緑のネットワーク、人に優しい施設、イベント対応

□空間構成(ゾーニング)

大通公園の元々の特性に加え、文化・歴史・環境・風土・空間の視点から、具体的な空間提案として連続した7つのゾーンとして提案します。

・①創成川親水広場、②国際ゾーン(国際イベントを開催できるブースが点在)、③情報ゾーン(街の交点)、④イベントゾーン(地下街に繋がるイベントスペース)、⑤プレイゾーン(ブラックスライドマントラを中心とした子どものプレイゾーン)、⑥フォレストゾーン(ビオトープの水と森のスペース)、⑦文化ゾーン(資料館を中心としたスペース)

□交通(歩行者動線と車動線)

・従来の歩行者動線はそのままに、歩行者が楽しく歩ける歩行空間を目指し、オーバーブリッジやアンダーパスで大通公園を全て動線的に連続させます。

・既存地下街と野外劇場の大階段を空間的につなげ、地下街と地上をダイナミックに連続することで都市空間と一体化した公園を目指します。

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