数年前に読んで、デザインの役割、意味、可能性について非常にクリアーな回答にはっとさせられた本ですが、作者原研哉氏が新しく出版した”白”という本を最近読んだのもあり、改めて”デザインのデザイン”を読み返しました。
全章目が放せない内容ですが、今日の日本のデザインと経済の密接な関係や、アメリカ型のマーケティングによるデザインが現在の日本の流れであり、本来生活から生まれた伝統的なデザインと大きく違っている事を鋭く分析している大変面白い内容です。
また、創造についてゼロから新しいものを生み出すことも創造だが、既知のものを未知化することも大切で、デザインはむしろ後者が役割として大切だということ、その他具体的なテーマを設けて提案しています。
改めて一気に読みましたが、深く、広く、明確で特に表現に繋がるプロセスが建築と近しく、創造の本質の共通性を感じました。
現場MEMO
帯広の安岡歯科がほぼ出来上がり、照明チェックに行ってきました。
9月15日敬老の日がOPENで9月2日事務所検査を行い、手直しして、引渡しに向かって準備に入る予定です。