オルセー美術館で見た彫刻家フランソワ・ポンポンの白熊が素晴らしかったです。
長くロダンのアシスタントで仕事をし、60代で現在残る動物の柔らかいフォームの彫刻を創ったそうですが、力強い色々な表現をベースに柔らかく流れるように表現された形は独特の存在感を持ち、非常に親しみに満ちた作品で印象的でした。レプリカを持ち帰り楽しんでいます。
もう1つ、2006年セーヌ川沿いに建てられた建築家ジャン・ヌーヴェルによるケ・ブランリ美術館を訪れました。
アフリカ・オセアニア・アジア等の第三国の様々な民族美術を展示した美術館で、広い敷地に広がる樹木や植栽の上に浮かぶカラフルな曲面とブースが印象的な建築です。
アプローチを含め長い動線の先に暗く、深みのある世界が展示美術と共に空間表現されています。
岩肌のように仕切りを皮でつくり、赤い色とあいまって生命力あふれる空間でした。
ここでもショップで小さなカバを購入しました。
(遠藤 謙一良)