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写真撮影(帯広)

先週の日曜日、帯広で竣工した歯科の写真撮影を行い、終日過ごしました。 朝の2時間は晴れで、午前11時以降は、たまに陽が差す、あいにくの天気になりましたが、改めて空間をじっくり見て予期しない光や空間の変化を感じ、楽しい時間でした。 火曜日は午前中に大学後期の第1回目の授業で、木造建築概論について話し、建築を考える上で前提となる風土環境・歴史・文化環境・身体性(肉体の感覚・知覚)建築に欠かせない合理性と地球環境の4つについて4回位でまとめて各論に入る内容です。 水曜日は旭川で打合せ、翌日、中央区で80㎡位の住宅をプレゼンテーションしました。 光と空間を楽しめる案を考えましたが、まだ完璧でなく、他の案の検討に入ってますが、 コンパクトで一体感のある空間を目指しています。 小樽の住宅もいよいよ家具図を承認し仕上に入り、クライアントと一緒に現場を確認しました。 計画中の敷地を2日間訪れ、光や周辺の環境をチェックし、法チェックも行い将来の環境変化を検討しました。 (遠藤 謙一良)

屯田の家が竣工しました。

シンプルな正方形プランのオフィス付き住居です。 正方形プランで中央に回り階段を持ち、 2階に南面する大きなテラスに面して居間と和室が配置され、 壁の構成によって居間と食堂と和室がオープンの中に連続しながら、 それぞれの空間としての個性的な領域のあるスペースを創りました。 (遠藤 謙一良)

道北旅行

先週、クライアントの紹介で道北旅行へ行って来ました。 歌登のコテージに宿泊し、枝幸や浜頓別、音威子府、剣淵などを訪れてきました。 歌登のコテージは森の中に点在し、夜は漆黒の闇の中で星空が大変美しくきれいで、また、枝幸の食事も海の幸が沢山あり北海道を満喫できる旅となりました。 途中、音威子府村の今は亡き、砂澤ビッキのアトリエに立寄りました。古い校舎を利用していたビッキのアトリエを改修した、期間限定の美術館です。    シンプルな中に木が一面に使われ、光の演出が巧みで、ビッキのアートスペースとして相応しい親近感を感じました。 期間限定は冬の暖房に木質の彫刻の変質を避ける為であり、4月から10月末までのオープンとなっているそうです。 偶然にもビッキが亡くなる一年位前に展覧会で会うことができ、握手をしたその大きい手と笑顔を今でも覚えています。 彼の並々ならぬ造形力に改めて心を打たれました。   剣淵の絵本の館も、かねがね行って見たいと思っており訪れました。 全国から絵本が集められ、その量に驚き、日曜ということもあり街以外からの入館者が多く訪れていたことが印象的でした。 子供の目線で楽しめる回遊型の建築で、変化にとんだ空間が魅力的で、子供には楽しい空間に映りました。 ただ、少し建築の表現の要素が多く感じられました。     浜頓別の「ゆう子のチーズ小屋」やパン屋さんは、身の丈にあった活動とインターネットにより全国に発信している、グローバルで個性的な魅力を発見し、これからの地方のあり方を感じました。     (遠藤 謙一良)

現場MEMO No.6

・ニセコの集合住宅が順調に進んでおります。  工期短縮の為2工区に分け、現在、建物半分の木構造が姿を現しました。 ・小樽の3階建ての住宅は、照明の位置検討や下地調整をし、  内部のボードを貼り終わるところです。  現在、家具の取り付けに向けて打合せをしています。    (遠藤 謙一良)

中村記念病院 ~ 建築家 竹山 実

   ≪ 中山記念病院 内部(新建築より)  ≪ 109(ファッション・ビル)     先日、快晴の日に通りがかりで中村記念病院の外観西面を撮りました。 以前は教育委員会の建物があり横からのアングルで見ることができなかったのですが、 ここ数年更地の電車通りからも良く見えるので機会があったらと思っていました。 中村記念病院は、以前私が勤めていた竹山実建築総合研究所の作品で1980年、私が学生の頃に竣工しました。 渋谷の109(ファッション・ビル)をはじめ、いくつかの竹山作品を見ていた私には、形態の放つ環境への力強さは同等のものを感じつつ、強さの中に柔らかさや親しみを感じました。 当時のロビーや5階の食堂は、光がスカイライトから降り注ぐ曲面が創り上げる、見た事のない美しく古典的でもあるような空間でした。 残念ながら現在は内部改修され、当時の空間ではありませんが、管理側からの視点で創り上げる病院ではなく市民の目で、あるいは景観としてしっかり建築を目指した事が、ほぼ30年経過した現在も色褪せる事無くしっかりと存在し、むしろ異質なほどの存在を放ち、結果として病院にとっても広く市民にアイデンティティーを得た事と考えられます。   先日、久々に札幌を訪れた竹山先生に運転手として1日ニセコへ同行し、札幌の街並や建築のお話しを氏の今までの経験を交え、広く様々な視点から考える有意義な1日を過ごしました。 竹山先生は70歳を越えられましたが、私が学生時代だった頃と何も変わらない純粋な視点は、お話しをしていて明快で心洗われるものでした。 相変わらず国際コンペへ参加しておられ、建築・都市環境への創造の姿勢に勇気づけられました。         (遠藤 謙一良)

写真撮影

     ・ 9月14日(日)  天気が良かったので村田歯科クリニックの撮影を行いました。  朝から夜まで物を移動させながら撮影しました。       ・9月15日(月)  坂牛邸の現地調査を北大の角教授と北海道職業能力開発大学校の駒木先生を迎え行いました。  屋根裏へ上がったり、当時の棟札(むなふだ)を探したりと、実測調査をスタートしました。  小屋の形はトラス構造だとわかりました。  調査は各大学の学生が参加し、約18名の人が朝から夕方まで行いました。      (遠藤 謙一良)

現場MEMO No.5

    青葉台の住宅の内部に障子が入り、やわらかな光の空間になりました。 既存のヤマモミジとクルミの木を造園屋さんに手入れしてもらい、庭全体を整えています。 ヒバを選定し、足りない部分に樹木を入れ景観もきれいになりました。 庭にはクローバーや芝、家庭菜園のスペースを作りアジサイやオールドローズ、ビンカミニョール、コデマリなどを植え、緑の中に鮮やかな花が咲く庭を目指しています。 (遠藤 謙一良)

現場MEMO No.4

   小樽の3階建て住宅に、ガラスのスクリーンが取り付きました。 テラスと道路の境目にスクリーンを設け、プライバシーを守りながら光の溢れる環境を計画しています。 現在、現場では内部の壁ボードを貼る作業に入っています。     ニセコの羊蹄山を眺める敷地に木造の集合住宅が着工しました。 道路に合わせて同心円を描くようにアール型のプランで計画しました。 年内竣工予定です。     円山の裏参道歯科は昨日12日に無事引渡しを終えました。 コンクリート造のマンションの地下1階と1階部分を改修し、外部階段を上った1階部分に歯科をオープンします。 開院は来月の10月2日です。     (遠藤 謙一良)

坂牛邸と小樽  ― 坂牛邸の保存活動と小樽の建築的遺産について

  坂牛邸は昭和3年(1928年)施主・坂牛直太郎、建築家・田上義也によって建てられた和洋折衷の洋館で、小樽公園の風景と一体となった美しい景観を形成し、小樽市にとっても、かけがえのない文化的遺産と考えられます。 小樽の建築的特徴としましては、明治から昭和にかけての近代化の歴史が建物として数多く残っており、日本全国を見渡しても近代遺産がこれほど多く残っている地域は貴重です。 一方では持主の世代交代や用途としての役割を終えて利用されなくなり風雪や老朽化により傷みが激しく限界にきている建物も多数あり、早急に小樽市としても保存や再生を考える時期にきていると思います。 今回の坂牛邸は80年間大切に住まわれ手入れされてきた為竣工当時の姿をほとんど残しておりますが、持主の都合で残念ながら住むことが難しくなり、保存とその為の活用を考える目的で保存活動をスタートしました。 坂牛邸の保存再生活動を通して学ぶ多くの事が、小樽の大切な多くの他の建築的遺産の保存再生の可能性や実現につながると考えてます。 時代は近代化から高度成長の都市や国家としての激しい変化を経て成熟期を迎えています。 明治から昭和にかけて日本全体が大きく変わりましたが、ここにきて置き去りにし、あるいは忘れ失ってしまった地域の歴史や固有性の大切さが見直され、保存や再生の活動が全国、また世界で行われています。 グローバル化が叫ばれ情報化がすすみ、便利な生活が実現する一方で地域の個性や歴史のリアリティを求めて人々は旅をし、世界遺産をはじめ失われた価値や、人や都市のアイデンティティにふれ過去を学ぶ大切さが求められています。 そのような時代的背景をふまえ、今一度広い視野で他の都市が持ち得ない小樽の建築の魅力を見直す事が必要な時期にきていると思います。 日本の中でも有数な近代遺産を持つ小樽は、過去と現代が共存する景観都市を目指すべきで、その為の方法や指針と意識をしっかり官民一体になって確立することが大切です。 京都が京都として自立している事が小樽でも可能と考えます。 商業発展も大切ですが、現在の小樽は民間企業に委ね過ぎた偏った姿(一部の建物は歴史的モチーフをデフォルメし歪曲して商業化し品性を失っている)の観光地となっており、本来小樽がもっている質と違う環境になっていると思います。小樽を運河や硝子というピンポイントの点で捉えるだけではなく、様々な価値を線で結び面としての新しい魅力を多く考え作る事が必要であり、また求められていると思います。 再生・活用の方法や手法を十分検討し、小樽の建築的魅力が活性化につながることを考えたいと思っております。 (遠藤謙一良)

手宮公園・高島海岸

小樽の北側、国の重要文化財旧 手宮鉄道施設の北側斜面に、日本の栗の北限で有名な手宮公園があります。 南面した斜面の緑の中に、栗やどんぐり・桜の木が森を形成しています。 数年前の大風で倒れた栗の切株の年輪をみると150~180年位のようで100年前後の大きな樹が並ぶ景観も特徴の1つです。 斜面を登ると樹木の間から小樽港・石狩湾と小樽の街をながめる事ができ、静かで大好きな公園です。 公園の下方をさらに北側へ海岸沿いに行くと、高島の街があります。 昔から漁業で栄えた街で、海岸の港に面した漁場兼住居のめずらしい建物が建っています。 1階に船が入ることができ作業場も兼ね、沿岸でとれた海産物を仕分けしています。 2階に住いがある小さな建築ですが、海が好きな私にとっては一度住んでみたい憧れの環境です。              △ 手宮公園 : 今年も栗が実り始めていました   △ 高島海岸     (遠藤 謙一良)

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