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土門拳記念館

1983年竣工の写真家土門拳の記念館。 山形県酒田市の美術館が隣接する広い公園内にある。 小高い山を背景に、水面に浮かぶ構成。 アプローチから、イサムノグチの中庭に向かい、明るい玄関から光のない長い通路を経て、展示空間に至る。 矩形の展示空間がレベルをかえてつながり、主な展示空間は、床が下がり天井4m位の広がりのあるゆったりとした構成の中、大版の作品が心地良く、無駄のない緊張感の中で鑑賞できる空間となっている。 展示空間から水面に浮かぶラウンジ空間の途中に、イサムノグチの庭を左手に望む。 土門拳の作家としての骨太でエネルギーに満ちた感性が、ランドスケープの大版の自然石と流れる水流の反射光と、自立する彫刻にしっかりと表現されていた。 最奥の空間は、水面に開かれた圧倒的な自然と静かに向き合い、背面は小山に続く硬質が石庭と緑のバランスが美しい庭の空間で終わる。   久々に純化され、感性に響く、生命と知性に満ちた素晴らしい空間を体感した。

HOKKAIDO WOOD BUILDING2022にEAA2作品掲載

北海道庁が北海道木材産業共同組合連合会と連携し、北海道産木材を活用した施設を登録する制度「HOKKAIDO WOOD BUILDING」に登録された施設を紹介する冊子が出版され、EAA Officeが表紙となりました。「EAA Office」と「北海道庁舎 玄関ホール及び北側ロビーの木質化工事」の2作品共、北海道エゾマツの森・樹木をはじめとした材種と向き合い、建築や家具としての可能性を探った作品です。        

HoBEA フォーラム2023 が開催されます。

明日、3月7日(火)13:30~15:30にて   「HoBEA フォーラム:建築物における木材の利用促進 -進捗状況とこれから- 」   が開催されます。 アトリエ設計事務所のとりくみの事例紹介を講演者としてさせて頂きます。  

C-TEC Office

札幌市東区で、昨年より進めておりましたオフィスビルC-TEC Officeが3月竣工予定です。 木造2階建て、南方向の公園へ開口部とバルコニーで大きく開き、間口10.61m×奥行9.655mの無柱空間が特徴のユニバーサルデザインです。 北側からのハイサイドライトで奥行方向にも均質の採光を実現し、木サッシュの大開口で南面に開放され、ハイサイドと1階地窓開放によるナチュラルな重力換気で、風の流れる快適な室内気候を実現しています。 冷暖房は床下に輻射パネルを組込み、床からの冷暖房を輻射熱で行い、空気を動かさない快適な室内気候を通年で実現しています。

クリエーター浜野安宏氏

1月28日に東京九段にて、クリエーター・ライフスタイルプロデューサー浜野安宏氏のセミナー(勉強会「創成倶楽部」)に参加しました。 浜野氏は1970年代から神戸北野にて、建築家安藤忠雄氏が活躍をはじめるローズ・ガーデン、リンズギャラリーや、四国のSTEPまた沖縄のFestival、青山フロムファーストビル等、次々と建築をプロデュースし、街に新たな潤いと活力を仕掛け、行き詰まり感があった建築や街づくりに新しい可能性を拓いてきました。 私も1980年代の学生時代に、神戸をはじめ街や建築を訪れ大変刺激を受けました。 特にざら紙で出版された“人があつまる”では、街・ストリートを再生する提案は、人や街に対して温かく、感性に溢れた内容で、“自然と都市の両棲動物として”から始まり、文化と文明の交点としての“生活”がいかに大切で豊かであるべきか、街・都市の新しい視点から語られ、示唆に富んだ、小さな建築から街をつくるバイブルでした。 また、東急ハンズWILD1をプロデュースし、全天候カメラHD-1(富士フィルム)は、現代のアウトドアライフを先取りする可能性や魅力的な未来を拓いています。 “コンセプト&ワーク”は街やブランド・プロダクトを次々に創造するプロセスが詰まったエネルギー溢れる内容です。 浜野氏は全盛期にアメリカワイオミングに家族で移住し、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏の家の隣に住み、共に釣りを通して自然の中で暮らす、文字通りナチュラルなライフスタイルを実践されました。 「自然と街の間を生きる、野生に満ちた生き方は、自然の大切さを社会の基底の思想とする為に、子供の教育を含め、最も大切な事」と考え、多くの書籍やライフスタイルを通して表現しており、その考えに強く共感いたします。 懇談会、2次会と共に過ごし、現在の沖縄での生活や、これからの琵琶湖の構造と、遊びと、活動を止めないアクティブな思考に大きく勇気づけられました。

トリップトラップ

1972年北欧のピーター・オブスヴィックのデザインで、赤ちゃんの成長に合わせて調整できるため、大人まで座れる椅子をスタッフの出産お祝いにEAAから3台贈りました。 機能性に富んだデザインは、タイムレスの美しさと価値を有しています。

CLT設計技術研修会

CLT設計技術研修会に事例紹介発表者として、ナスカ一級建築士事務所、竹中工務店と共に参加させて頂きました。事例として、Hokkaido CLT Pavilion、イトイグループホールディングス新社屋、北の森づくり専門学院、北海道庁ロビー木質化改修の4つを紹介させて頂きました。北海道内でのCLTの普及がより拡がるよう願います。  

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