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旭川・帯広・チミケップ・北見・留萌

先週は旭川の現場へ行き、木造の建方の確認・打合せを行いました。 入口の吹き抜けも架構が出来上りイメージがわかる位になってきました。 現状では不定形の平面と断面が多い為、大工さんが夜遅くまで苦労して造っていました。 角度が入り組んだ材料が集まる柱廻りも隙間が無くきっちり納まっており、 職人さんに頭が下がりました。 夜ライトアップの点灯試験を行い、光の色味や角度を検討してきました。 翌日、帯広の鉄骨造の現場を確認し、 屋根のコンクリートの状況を確かめ船のようなR形の屋根型が仕上がりました。 夕方より陸別経由で北見に向かい、途中チミケップ湖畔を通る近道(?)のオフロードを走り 道路に北海道で最大になるカツラの大木や見事なエゾマツの大木に出会い感激しました。 チミケップ湖畔にホテルがありましたが時間が無く通り過ぎましたが次回ランチを取れたらと思いました。 静かで霧もかかり美しく幻想的な湖でした。 日曜日に留萌に用事がありまして、ついでに以前から観たかった花田番屋に行きました。 800㎡という巨大な木造平屋空間で海辺に面して建つ姿は寄棟の屋根と塔、それと灰色に風化した板壁が 際だった存在感を放ちながら風景と一体となった美しい建築でした。 内部の木造架構も素晴らしく明治38年に建てられ100年を越える現在、多くの人が歴史や生活を遠く思い受付の方が初代花田が本当に良い物を残してくれた。 と話していた事が印象的でした。 遠藤 謙一良

掲載情報

暖房機メーカー、ピーエスのサイトに、  ポピー歯科クリニック http://www.ps-group.co.jp/pscompany/case/hr04.html アウルコート真駒内 http://www.ps-group.co.jp/pscompany/case/hr02.html が紹介されています。

横浜にて

昨年、アトリエのスタッフと東京・横浜・横須賀・鎌倉を訪れる建築見学ツアーを行いました。 横浜では以前から興味がありました建築家 横河健 氏のアトリエを訪問致しました。 アトリエ内をスタッフの 山田 様に丁寧に案内いただき、横河 氏ともお話しする事ができました。 アトリエは以前、東京にあったとの事ですが、公園に隣接する現存の敷地(横浜)を知り、そこを気に入りアトリエを移転し、新築されたそうです。 横河氏の作品は住宅を主とし素晴らしく、以前より興味があった事と、何よりも新築されたアトリエにレストランと家具等のショップを運営する、食・家具・建築を創造発信する拠点になっている事に驚き、是非拝見したいと訪れた次第です。 公園に開かれたアトリエは構造的には大変なチャレンジをしていましたが内部はシンプルにまとまり、ハイサイドから落ちる光と階段が大変気持ちの良い空間でした。 昼過ぎの為、レストランではデザートをいただきましたが、大変美味しく、全て 横河 氏のチェックとアイディアが入っている品との事で大変感心致しました。 その夜は横浜泊で、夜にフェリーターミナルを散歩しました。 昼の風景と一変して照明効果もあり、とても幻想的な空間を体験しました。 (遠藤謙一良)

観光都市 函館

北海道は今後、観光と農業・漁業が大切になってくると思いますが、観光地として函館は、非常に優れた魅力を多くもっている場所だと思います。 そもそも観光とは、わざわざお金と時間を掛け、時に苦労して訪ねてくる為、訪れる人の心と身体を満足するに値する価値が必要です。 観光地の京都を見ると、名所・旧跡の中に商業施設・食・宿泊空間がバランス良く構成され、川と山を目印にわかりやすく造られています。 函館も、函館駅から市場・金森倉庫・八幡坂・ハリスト教会と徒歩圏の中に回遊型の名所が点在し、多くの施設からの間を充実して構成している。坂道と、山や海の風景が変化に富んだ楽しい街になっています。 歴史的にも外国に開かれた異国情緒・五稜郭の幕末の歴史と、様々な視点から楽しむ事が出来き、日本有数の観光スポットのポテンシャルを持っていると思います。 今後は、アートや工芸・食などの文化的要素がさらに充実し、持っているハードルも更に生かし、文化的に深化する事で独自の観光都市になると思います。 苧坂 恒治 氏 作 (函館在住) (遠藤謙一良)

青葉通りスキップハウス

札幌厚別区の青葉通りに、敷地の高低差を利用したスキップフロアの住宅が 着工しました。 元々あった住まいは外階段で、道路面より1.5m上がった所に玄関がある構成でしたが、冬の安全性を考慮し立替を依頼されました。 新しく着工した建物は、高低差を安全な室内側へ取り込み、その1.5mという住宅の階の中間位の高さを利用した半階が3層に「く」の字型につながり、立体空間を大きな傾斜屋根で覆った住宅です。 敷地の庭木は以前の住いの記憶を感じる為に多く残し、特に胡桃の大木は家に接しますが、配置計画により共存する構成にしました。 敷地の高低差を生かした空間は、住まいのどこにいても全体像が感じられる一体感のある構成で中庭を組込む事で光や風景の変化に富んだ、強いテーマ性のある空間を持った住まいです。 (遠藤謙一良)

スパイラルハウス

小樽市で住宅の中心の3層吹抜けの中をらせん階段が伸びる住宅が着工しました。 南側の隣地が2層の建物に面する為、プライバシーと採光を両立するため、2階と3階の上部のハイサイドから光を内部に採り入れる構成です。 将来的に別用途の建物を増築し、用途変更も視野に入れた住まいです。 交通量の多い前面道路を考慮し、テラスを半透明のガラススクリーンで覆い、街中の喧騒を和らげた内部空間を計画しています。 (遠藤謙一良)

空間をつくる~マンションフルリフォーム 木質感・素材感を大切にして

札幌市内での築11年のマンションのフルリフォームを設計・監理しました。 それほど傷んでいない状態でしたが、購入を機に、全面改修の依頼を受けました。 階が最上階にあり、眺望が素晴らしい為、既存の大開口からの風景を主テーマとし、吹き抜け天井のデザイン、家具の配置・照明計画を展開し、居間に連続して、床のレベルを1段上げて石貼の床のフリースペース、書斎を計画しました。 書斎からはデッキを敷込んだバルコニーへとフラットで連続します。 厨房、ユーティリティ、ベッド等全て造作とし、材質にこだわって製作しています。 材は無垢の道産カエデ材で、他に以前お伝えしましたブラックウォールナットの板材も書斎の机に加工しています。 木材を5種、他に珪藻土・石・タイル・塗装と、素材の質感を大切にしながら施工方法、納まりも十分検討し、 木材メーカー、材木所、製材所、家具製作、製作家具店と、料理人が食材を見立てるように慎重に、手に足に目に、一つ一つ確かめてつくりました。 時間と手間は掛かりましたが充実した工程でした。 工期は2ヶ月を越えましたが、手触り感、質感の高い空間となりました。 (遠藤謙一良) Living  After Beforeはこちら↓ https://www.endo-aa.net/blog/?p=161 

「これからの坂牛邸のあり方を考える」ミニフォーラム

以前ブログでお知らせしました、ミニフォーラムが小樽で5月14日に無事終了致しました。 110名を越える方に参加頂かれて、30分時間を延長し2時間30分のフォーラムになりました。 80年前に建てられた洋館坂牛邸の保存が主題ですが、 これを機会に小樽に多く残る歴史的建造物の価値を再考し、 魅力的な街をつくる意味を考え直す良い機会だと強く感じました。 また友人・知人も参加いただき気持ちが和むフォーラムになりました。 (遠藤謙一良)  △当日の会場の様子 ▽小樽ジャーナル・坂牛邸のあり方を考えるミニフォーラム開く記事 (2008/05/15)  http://webotaru.jp/2008/05/0515-5.php

銀鱗荘・鰊御殿

先日小樽の鰊御殿、銀鱗荘で一時を過ごしました。 私が子供の頃より今の場所(平磯岬の上)に建っており、どこからも目立つランドマークとして小樽の風景の一部になっていますが、元々は明治6年に余市町に建てられ、昭和13年に現在地に移築されました。 現在は料亭旅館として地区130年の建物が大切に維持され使われています。 内部に入ると大広間・客間から小樽港・石狩湾が一望でき、大変気持ちの良い景勝地となっています。 内部は厳選された木材、石材で微細に構成され、調度品も贅を尽くした見ごたえのある品々が随所に飾られています。 維持することは大変な事と思いますが、建築の持つ品格と力に見合ったサービスと内容となっており、訪れ過ごす人々には大変思い出深い貴重な時間が約束される空間と感じました。 本来の海よりはるか山の上ですが、旅館としてバランスよく再生され残されたことは、今となっては新設不可能な貴重な場所になっており、小樽の大切な財産です。 大切なものを残すこと、例え場所が変わってもしっかりとしたコンセプトで慎重に計画することで空間や場所が生き生きと再生されることを実感しました。 素敵な場所は自分たちで探しつくるものです。 (遠藤謙一良)  

小樽坂牛邸ミニフォーラムのお知らせ

以前ブログで書きました小樽坂牛邸の保存について、ミニフォーラムを開催します。 会場は小樽運河に面した石造倉庫を改修した建物です。 ・「これからの坂牛邸のあり方を考える」ミニフォーラム ・開催日時 平成20年5月14日(水)18:00~20:00 ・開催場所 小樽運河プラザ1階多目的ギャラリー 小樽市色内2-1-20 TEL 0134-33-1661 ・定員 100名 保存活動の趣旨やこれからの活動方針についてパネルディスカッションを含めて行い、保存の新しい形を考えます。 運営ボランティアなどの募集も行いますので、興味のある方は是非ご参加下さい。 (遠藤謙一良)

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