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現場MEMO

・小樽の鉄骨3階建ての住宅が順調に進んでおります。  1階の一部コンクリートの壁は本実型枠を取付け打設し終わりました。   2階は道路と建物のテラスを隔てるガラススクリーンのフレームを取付けました。   3階テラスからの光が吹抜けより2階全体へと落ち、気持ちのいい空間になっています。   3階の屋根と庇の打設も終わり、いよいよ外壁の施工に取り掛かります。    ・中央区南11条西15丁目の「村田歯科クリニック」が  いよいよ竣工検査に向け、仕上の段階に入りました。  市電通り沿いの交番横に位置し、9月の10日にオープンします。  2階の木スクリーンはピッチを工夫しながらバランスを取り、  日よけも兼ねた庇のデザイン、吹抜けのキューブが特徴的です。  青空を背景にし、白い外壁が一際目立つ建物です。   (遠藤 謙一良)

海の日とグラフィックデザイン

7月21日海の日、久々に大好きな海、小樽の塩谷へ行き泳いできました。 塩谷は砂鉄の砂で、水に濡れると黒くなり、磁石で鉄が集まる珍しい砂浜です。 ゆっくりと泳いだりスキンダイビングのフィンで少し長めの距離を泳ぎました。 水面に浮いている浮遊感は不思議と気持ち良く、水温が25℃以上でしたら長めに入っていても大丈夫です。 海の日にアトリエの名刺等のグラフィックデザインをブルーに一新しました。 海のように澄んだ青に白色のマーク、冬の雪を感じるナチュラル指向のデザインとしました。 マークは6つのクオリティ(質)を表し、青く美しい地球・地域環境とバランスのとれたクオリティ・美しいデザインを考えました。 マークや文字のデザインを考えるプロセスの中でアトリエの活動や考えを明確に整理することとなりました。 今週から来週にかけ、日本建築学会北海道支部の作品選考の審査員(身に余る役目ですが)として道内を回る建築ツアーをする予定です。 (遠藤 謙一良)

光と邂逅する

“光と邂逅する建築”というテーマで大学4年生の課題を行い教授の基に指導講師2名で学生指導を行ってきました。 先日、作品提出の後、講演会が行われ10名を超える生徒の作品を基に指導を行いました。 私も指導しながら色々と考えさせられる課題で、どれも力作揃いでした。 普段、建築設計では諸条件が溢れるほどあり、(敷地・法規・機能・規模・用途・性能・コスト・必要諸室等)大方の建物は用途・規模・希望条件・法規・コストを満たす事で成立していますが、用途が自由で“光と邂逅する”ための建築となると、必要なもの・便利なものではなく、光を通して心や精神との対話が求められた課題です。 今まで前提としてきた人間の脳感覚・身体感覚・共通感覚・環境・精神と建築空間の関係をつくる事です。 言葉に置き換えると大変難しくなりますが、アート文学等の芸術や旅行・観光などで対峙する事で人間が深く感じる力を、光を通して考える事です。 世の中が情報化され、建築が数値化された諸条件で効率的につくられる一方で、制度がめまぐるしく変わり、当初設定された諸条件のほとんどが意味を失う時に、建築は次々と廃墟と化していきます。 新旧問わず、人間の感性と触れる空間は時代を越えて人間が目指すものだと思います。 これから学生は卒業制作に向かいますが、作品を今から楽しみに期待しています。 (遠藤 謙一良)

坂牛邸 準備

建築の保存を目指して小樽・坂牛邸の作業が具体的にスタートしました。 先週7月2日(水)・5日(土)の2日間、坂牛家の方々とメンバーで清掃に入り、不用な物を整理処分し、カーテンを外し、床・壁・窓を雑巾掛けしました。 家中に掛かっていたカーテンが全て外れると、建築当初の明るく透明感のある空間となり、特に和室から連続する居間は、和室の鴨居のレベルで窓に横格子を設け、水平的に連続感のある工夫がされ、和洋折衷をまとめながら、ゆったりとした空間となっているのが良くわかりました。 清掃すると、建具や壁のディテールとじっくりとふれあえ、統一感の中にも空間の必要に応じて注意深くガラス窓がデザインされているのが良くわかりました。 珍しい霜降りガラスや、バラの絵が描かれたガラス・ペアガラス等が様々な空間に使われ華やかさや暖かさの工夫が随所に施されています。 当面準備作業が続きますが準備作業・運営のボランティアメンバーを募集していますので興味のある方は是非ご連絡下さい。    現場MEMO 小樽の住宅に、3層に伸びる螺旋階段が設置されました。 3階テラスからは天狗山が望めます。▽    旭川の武蔵歯科クリニックは、外壁のシルバーの仕上を外断熱の上に張り始め、複雑な形が光の中に姿を現しました。 内部のロビーの吹抜けも、階段の骨組が現れ大方の姿が出来上がりました。▽    札幌中央区の村田歯科クリニックは白い外装の足場が外れ、いよいよ内部仕上・家具の搬入です。    帯広の現場も外装の仕上りが始まり断熱材のチェック等を行いました。▽     札幌厚別のステップフロアの住宅は登り梁が組まれ大きな一枚の屋根の輪郭が現れました。材は道産えぞ松です。▽    (遠藤 謙一良)

リクルート社刊 北海道の注文住宅  (2008年6月25日発売号)「外とつながる家」特集

リクルート社刊 北海道の注文住宅  (2008年6月25日発売号)「外とつながる家」特集に  「N46コートハウス」が掲載されています。 フリースペースとしても使える大きなガレージと、リビングから繋がる中庭を持った2世帯住宅です。書店、コンビニなどに置かれていますので、見かけた際は是非ご一読下さい。 (tomiya)

日本的デザイン

6月26日旭川の上棟式に参加しました。 木造で角度が様々に変化するプランが立体として木組で建ち上がりました。 角度が開いた出隅の柱と梁が集中する箇所も正確に納まり、 改めて工務店・棟梁はじめ大工の技術の高さを実感しました。 その足で国際家具デザインフェア旭川2008に出席し、 カンディハウスの新作を見ました。 広く開かれたイベント・パーティーは大変心地良く、 グローバルに世界を目指すカンディハウスの姿勢に勇気確かなものを感じました。 新作の中にアメリカ人がデザインした家具があり、 長原会長にお話を伺うとヨーロッパで興味をもたれているとの事でした。 日本の伝統が記号的に扱われ大胆に日本を表現されています。 日本の伝統にある繊細さを生かし 新しい表現がいよいよ求められているように思いました。 帯広の現場も木造カーテンウォールが入り スケール感がでてきました。 (遠藤 謙一良)

環境工学と環境建築

昨日6月24日(火)、内田洋行のU-calaにて北海道大学 教授 繪内先生に建築設備の講義をしていただきました。 私が所属する日本建築家協会北海道支部メンバーが主で、30名のご参加をいただきました。 サミットを目前に都市環境の主役である住まいのエネルギーが、今後建築計画で最も重要な要素の1つとなりますが、セミナーでは自然の力・エネルギーの移動や風の流れのメカニズムを理解する事が大切との内容でした。 最小限のエネルギーと自然の力を極力利用し、最小限の機械に頼る事、必要エネルギーの数値を理解する事の大切さを学びました。 先生にはボランティアでお願いし、快くお受けいただきました。 2次会は近くの五修堂で皆で、さらに先生からお話を伺いました。 会場のU-calaは、スクリーンとメディアが一体となったの産学官の協調を目指したスペースで、会場を主催する内田洋行さんには快く提供いただきました。          小樽市内で建築中の鉄骨住宅のフレームが建ち上がりました。 同じ通りに昨年計画しましたクリニックの改修とグループホームがあり、 5~60mおきに3軒目の建築がスタートしました。      ① クリニックの改修 ② グループホーム ③ 住宅     (遠藤謙一良)

環境建築セミナーのご案内

明日6月24日(火)に北海道大学大学院工学研究科 空間性能システム専攻 教授 繪内先生をお招きし、環境建築セミナーを住宅を主に開催致します。 私が司会進行を務めます。 予約等は必要ありませんので興味のある方は是非お越し下さいませ。 日時: 6月24日(火)18:00~19:30 場所: (株)内田洋行 北海道支社「協創広場U-cala」              札幌市中央区大通東3丁目1              URL http://www.uchida.co.jp/company/showroom/u-cala.html 講師:  北海道大学大学院工学研究科 空間性能システム専攻            教授 繪内 正道 氏

構造家 川口 衛 先生

6月16日に構造家 川口 衛 先生の講演に参加しました。 日本建築家協会北海道支部長 豊嶋さんのアトリエKBで行われ、 オリンピックの構造について2時間以上のセミナーでした。 川口先生は日本を代表する構造家の1人でバルセロナオリンピックのホールを設計され、 若い頃には丹下健三氏の代々木屋内総合競技場の構造を 3次曲面の当時、最も難しい吊構造を、そろばんと計算尺などでまとめられたそうです。 日本の現代建築で最も美しく素晴らしい、また力強い建築です。 30分の1のコンクリートと鉄で造った4m位もある構造模型の写真は迫力とエネルギーに満ち溢れていました。 時代の勢いもありますが、未だ超えられない建築の本質を感じました。 川口先生は非常に明晰で自然体の方で、講演後の民謡も自然体で歌われ 全てを楽しまれておりました。 建築の想像力を非常に明快に合理化する構造の大切さを痛感しました。 札幌中央区の現場もサッシュが入り仕上の段階となりました。 6月24日18時より北海道大学大学院工学研究科 繪内先生のセミナーを 札幌内田洋行U-calaで行います。 省エネについての環境建築のお話ですので是非ご自由にご参加下さい。 (遠藤謙一良)

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