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忍路

小樽の街中から余市方向に向い海岸沿いに国道5号線を走ると、蘭島の手前に小さな湾に面して忍路があります。市内より10km以上離れた商店もなく漁業を中心とした小さな集落に大変美味しくシンプルなクロワッサン等を石釜で焼くパン屋があります。閉まっていたり、売り切れであったりとなかなか買う事が難しかったのですが、先日久々に休日に買うことができました。丁度昼時で車が何台も止まり、買い物する客で海を見下ろすお店の前は賑わっていました。海を眺めながらランチを楽しんでいる人々の風景はなんともゆったりした豊かさを感じました。地方の疲弊を目にしますが、一方で地方から発信している元気な人々、お店があります。忍路のお店も大変気持ちの良い環境で石釜で焼かれた上質でどこにもない味を提供している真のオリジナリティが人々の心に届いていると思います。今一度身の廻りにある素晴らしい環境を見つめ直し、求められるテーマ設定をしっかり考えると北海道は可能性で溢れていると思います。 賑わっているお店や施設・場所には必ず人々を集める場所としての力を持っています。場所の力は環境×創造×行動と考えます。人々の場所を求める感性とエネルギーが新しい風景をつくることを信じ、これからもDesign Spilitを探していきたいと思います。偶然にも近くにいくつもの空間の原点ともいえるストーンサークル(3500年位前)がありますが、何とも落ちついた心地良さを感じました。

旭山動物園

平成19年度の入場者数が300万人を超えた旭山動物園は、地方の底力を感じさせる北海道にとって大変心強い存在です。何度も行ったことがありますが、以前と大きく変わったのは動物の展示方式です。 従来の、人間が一方的に観る形式から動物本来の行動能力を見せる「行動展示」「生態展示」という動物の本来もつ生き生きとした姿を観てもらう展示が、人々に従来にない新鮮な驚きに喜びを感じさせているのだと思います。  旭山の一連の視点を通して、20年以上前に出会った動物行動学のデスモント・モリス博士を思い出しました。彼の「マンウォッチング」「ボディウォッチング」は大変面白く、人間の姿や行動に深い意味やメッセージがこめられていることを示すユニークな本でした。 人間社会は人間が主体である以上、人間が心底感じ、喜び楽しむこと、心より満たされる事が名所・観光地の場所の再生のキーワードになると思います。 傾向・パターンの分析からスタイルを決めるのではなく、いよいよ物の本質を知って提案するおもしろい時代となってきました。本物は時間と距離までも味方にすると実感する今日この頃です。 (遠藤謙一良)

南部鉄器

盛岡― 子供の頃より南部鉄ビンを毎日使い錆びて変化する内側の器を使う不思議さと愛着が重なり、また鉄器の黒光りするテクスチャーがステンレスやアルミ等他の金属にない鈍くまた変化する事で時間と儚さとと強さを持った魅力を感じていました。 南部鉄器の本場盛岡に行く機会があり3店ほど専門店を回り様々な器をみる事ができました。 鉄が豊富な土地柄で400年の歴史があります。特に“釜定”の宮伸穂氏の作品は日常品が主ですが素材と技術と造形力が1つになり素晴らしいものでした。 伝統技術と独特の素材にデザインの視点が加わることで大きな可能性を感じました。 材木町の光原社も個性溢れる空間と商品が並び伝統の力を感じる場所です。 旅の中で遠野の古い寺にふれ宮大工菊池棟梁のお話を聞く機会があり槍鉋(やりがんな)の実演をみたり薬師寺を造るプロセスや仕事、木へのこだわりを伺い改めて物づくりという夢の可能性の大きさを実感しました。 (遠藤謙一良)

Liv建築家~にばる

3/29(土)、30(日)に札幌ファクトリーのアトリウムでの2回目の開催となる、建築家プラザLivのイベントを行いました。 所属する建築家6名と協賛社8社による、いくつかのテーマをもって広く一般の方へ建築家の仕事と協賛するメーカーの仕事を紹介するイベントで、主に展示ブースとプログラムに沿ったテーマイベントを行いました。 今回の主テーマは「プロジェクト3000」という企画で、土地・建物・設計料・経費を含めて3000万円で創り上げる提案を6人の建築家があらかじめ15~16ヶ所位の土地の中から一ヶ所を決めて行います。 当アトリエでは、多目的な土間を住宅に組込む事で長い冬を過ごす北海道に+αの、多用途な空間を提案しています。 土間を屋根と簡単な扉で囲まれた熱的には外部の空間とし、暖房費もかからず、住まいの延長として温室・バーベキュー・工作、趣味のスペースなど、フレキシブルに使用できる場所とすることで、ライフスタイルの拡がりを目指しました。 イベントでは家具メーカーのカンディハウスと〝木〟をテーマに家具を語り、木のコースターをオイルで仕上げる参加型のイベントを行いました。 天気にも恵まれ多くの人に来て頂き、有意義な時間を過ごせました。 (遠藤 謙一良)

Sky view

  久々に裏山に愛犬アルと登りました。 まだ山は雪がたっぷりと地面にのっていましたが、昼の暖気と夜の寒気に押し固められて、まるで岩山のように締まって登りやすい状態になっていました。 途中少し急な場所もあり日頃の運動不足が祟って少しばかりきつかったですが、頂上に登ると石狩港と札幌の街並が一望でき、大変気持ち良い時間でした。 小山のいたるところにも平らなスペースがあり、最高の眺めを楽しめる極上のスペースになっています。 落葉し、一面の床が白一色となった、今でしか味わえない北海道ならではの気持ちの良い体験でした。 次回は椅子とコーヒーを持って登ります。 (遠藤 謙一良)

建築家プラザLIV 建築家~ニバルのお知らせ。

  [3/29 展示の様子]  3/29(土)・3/30(日)の両日、札幌ファクトリーアトリウムにて、私たちも登録しています、建築家プラザLIVのイベントが行われています。  登録各建築家の作品紹介パネル等、様々な住宅に関わる展示がされています。 お近くへ起こしの際は是非お立ち寄り下さい。 3月29日(土) ステージプログラム 11:30 opening 11:50 建築家プラザLIVの紹介     建築家紹介 12:00 「スペシャル電化ツアー」 12:00 「玄人の塗り壁、やっぱり素人でもぬりかべだ?」 13:30 「家具になぜ木が使われるのか?」 15:00 LIV Project3000の紹介 15:30 「エコ暖房ってどうやってできる?」 17:00 LIV Project3000の紹介 18:00 CLOSING 3月30日(日) ステージプログラム 11:00 opening 11:30 LIVの紹介     建築家プラザ建築家紹介 12:00 「木と人間、そして住まい」  13:30 「でんきと暮らし」 14:30 LIV Project3000の紹介 15:00 「ガラスの進化」 17:00 LIV Project3000の紹介 18:00 CLOSING 各々、お客さんにも参加いただける、住まいの周辺に関わる趣向を凝らしたイベントとなっています。 建築家プラザリブ  http://www.plaza-liv.net/architect-carnival/index.html

ブラックウォルナット・カウンター

  札幌市内のマンションの15階の1戸を全面リフォームしています。 札幌の街並みと山並みを一望できる大きな窓の居間が特徴で、計画は、大きなピクチャーウインドウの中心にソファを設置するレイアウトからスタートしました。 仕上は道産のメープル材から幅12cmのフローリングを造り、壁にブラックウォルナット材、そして書斎にブラックウォルナットの無垢材で机を作ります。 木材は水の導管が不規則で表面の滑らかさが共通の散孔材です。 先日ブラックウォルナットの板を6~7枚の中から2枚(3mの長さ)を机用に選定してきました。6~7cm位の厚みの板を最終的にはきれいな部分を残しながら3~4cmに仕上げる予定です。 壁は珪藻土等の自然材料で、柔らかな空間を目指しています。 (遠藤謙一良) Living Before・・・afterをお楽しみに。

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