4月に静岡県御殿場市の山中にある倫理研究所富士高原研修所を訪れました。 あいにくの雨でしたが、静かな中でゆっくりと建築と向き合う事ができました。 設計は建築家内藤廣。木造の伝統的在来工法の仕口の延長にある軸組みに興味があり、ようやく見学できました。 大きな外部空間を囲むように共用スペースから宿泊スペースがゆっくりと回廊でつながり、人が集まる空間に傾斜の登り梁で包まれた空間が、回廊でつながる要所に現れる構成です。 登り梁が組み上げられ、木組みの美しさと、包まれる心地良さを体感できます。 柱と壁はコンクリートと鉄で空間を明快に構成し、時に大きな開口部を実現しています。 大断面の木造によらない日本の木造軸組みの繊細で外部空間と対応したスケール感の良さを感じました。 一見地味ではありますが、高い技術の進化に感心しました。 日経アーキテクチュア(2001年10月29日発行)より
数年前から設計を進めておりました、小樽市梅ケ枝町の梅ケ枝内科・眼科クリニックが4月21日に着工しました。１１月上旬の開医院を目標に現場が進んで行きます。６月末には木組が大方完成する予定です。角の無い外観が特徴のクリニックになり、施工が難しいため工務店と慎重な打合せが必要です。
双子山の住宅が、先週末着工しました。 敷地は双子山の丘の上で2方向が傾斜地となっており、札幌の街を一望でき、また南西側には藻岩山の山並みが広がる素晴らしい眺望が楽しめます。 道路面より敷地が高い為、庇のあるアプローチより1階に登ります。この庇は鉄骨3点支持の変形構造にすることで、開放感を実現しております。またその高低差を利用して車庫の上部の懐空間を全面収納空間として計画しています。 2階は風景を楽しむ為、敷地一杯に空間を構成し、LDKのどこからも風景を楽しめます。 連窓ガラスは3方に拡がり、コーナー部２箇所は構造の隅柱をなくすことで、ストレスフリーな空間を実現しております。 ダイニングから大きなテラスにつながり、浴室もテラスに面した開放感溢れる構成です。リビングの背面にはハイサイドライトを計画しており、そこからの光によって照らされるアクセントウォールを設けることで、南面の大きな開口部との2面から光を感じることができ、光に包まれた、五感に響く住まいです。
昨年１１月に着工した、東神楽用 花都心デンタルクリニックが、５月末に竣工します。 現在、６月のオープンに向けて着々と準備を進めております。 クリニックのメインとなる待合と診療所は、高めの天井に連続した構造材を表すことで一体的な空間とし、この梁に外部のルーバーを連続させることで、建物全体を矩形として構成しています。また、この梁・柱の連続性が建物に密度感をもたらし、深みのある印象を与えます。この外部のルーバーは、診察室を緩く隠す意味合いに加え、内外の光の緩衝材となっており、外部からの光を緩やかに取り込み、夜には内部からの光がやわらかく外部に溢れ出します。 日程は追ってご案内いたしますが、内覧会も開催する予定ですので、 皆様是非ともお越し下さい。
昨年末に着工した、旭川の「はせがわ歯科クリニック」が上棟しました。 敷地は四条通りに面しており、バス停が近くて交通の便が良い場所です。 ファサードはシルバーのガルバリウム鋼板でシンプルに包み込み、ガラスや鉄骨フレームを使用し、シャープで洗練されたモダンなデザインです。 夜間はガラスのファサードや出窓越しに光が溢れ、四条通りを優しく照らします。 内部は木を多く使用し、採光を工夫した、優しく落ち着きのある空間を計画しています。 子どもから老人まで全ての人が利用しやすく、心安らぐ歯科空間を目指します。 OPENは8月予定です。
白馬スキー場の前でホテル形式のコンドミニアム「マウンテンサイド」が4月5日大安に着工しました。 施工は北野建設、年内竣工を目指し、来春OPENを予定しています。 各室からは大きな開口越しにスキー場を一望できる構成となっています。 1Fにはロビーとショップが入る予定です。
倶知安町ヒラフで来週より工事がはじまります。 羊蹄山を望む土地にあって、二階建ての建築です。 リビングルームは羊蹄山向きに一面大きな窓をもち、ダイニングやキッチンと一体となった 豊かな空間をつくります。 2016年12月竣工です。 It will start construction work from next week in Hirafu Kutchan. In the land overlooking the Mount Yotei, it is the construction of a two-story. The living room has a one side large windows Mt.Yotei direction, creating a rich space together with dining and kitchen. It is 2016 December…
数年前から設計を進めておりました、小樽市梅ケ枝町の梅ケ枝内科・眼科クリニックが4月中旬にいよいよ着工します。１１月上旬の開医院を目標に現場が進んで行きます。外壁の出隅を曲面化し、突き出す車寄せも曲面形状として柔らかな雰囲気が特徴のクリニック外観としました。一方内部空間には屋根の梁を表しにし、木製サッシを多用した待合空間があり、患者に安心感と癒しを提供します。
眼科のエキスパートである、引地泰一先生のひきち眼科が竣工致しました。 札幌駅北口にありますヨドバシカメラ横の札幌北スカイビル１４階に５月２日ＯＰＥＮ致します。 光をテーマに柔らかくくつろげる空間となっております。 高い技術の医療を提供するクリニックとなりまして、 手術の設備も整っており、白内障・緑内障などでお悩みの方は、御来院ください。
3年半前にスタートした北見のプロジェクトが無事竣工しました。 ユニット数14台(将来19台)で研修室と専用の技工室を設置する大型の歯科医院です。 敷地3180㎡、1階688㎡、２階540㎡、鉄骨造の歯科医院で道内では最大規模となる歯科医院を設計する事ができました。 前面の交通量の多い道路へ向けて存在感を表すために、矩形の角を落とし、多面体としました。これにより、どの方向から見ても柔らかく見えます。 ２階のまるちよパークには木漏れ日から光が入り込む様な工夫を縦スリットを設けることで実現しました。 逆に夜になるとそのスリットから光が溢れ出し、建物全体に光がまわり強い場所性を作り出します。 構造は重量鉄骨ブレース構造で、外部をブレースで固めて耐震強度を確保してます。 内部の柱は鉛直荷重のみの負担とすることで、柱を木造と同じくらいの細さとするとともに本数を少なくしてフレキシブルな内部空間としました。 また1階プランは前導入方式の新しい形となっております。 患者動線、ドクター動線を川の字のように配列し、それと直角に接するように消毒・サプライゾーンを配置することで、個室診療室の部屋数が多くてもドクター動線の距離を短くする事ができました。 今回のプロジェクトはクライアント様地元の長くお付き合いのあるチームを主として進めました。 オール北見チームで施工業者もクライアント様が昔からお付き合いされ信頼を寄せている施工店匿名でした。 競争原理が働く建設業界で、一般の競争原理とは逆の匿名で最後まで信頼関係でつくりあげた建築は施工精度が高く、空間の質感が高く、そして何より気持ちを込めて丁寧に仕事をされた感じが空間から伝わってきます。 このプロジェクトは業界初のチャレンジも多々あり大変でしたが、クライアント様の人を最後まで信頼するという気持ちが各施工業者、各医療メーカー皆様に伝わり、皆様の気持ちを最後までプロジェクト成功に向けて突き動かした事によりクオリティの高い歯科医院を皆様とつくりあげる事ができました。 作品集フォトギャラリーにUPしましたので是非ご覧下さい。