NEWS & BLOG

Post archives News List

鹿の寝床

12月24日の前日、私の家の前に拡がる森に向かって愛犬が朝・夕と吠えていました。翌日森に入ると、家から100m位先の森の中に鹿の足跡と寝床の跡がありました。よく見ると樹皮を剥いだ跡や、いくつかの痕跡が残り身近な野性に嬉しくなり、毎朝犬の散歩で森に入っています。

週間MEMO

12月19日に小樽坂牛邸の当番で、朝10時から午後3時まで田上義也記念室を開館しました。 雪が降り、屋根から雪庇が1m程出ていたので落とし、落雪したところを除雪しました。 さらに掃除機をかけ、階段を水拭きし、ガラス・扉を綺麗にし、これから造作家具のためのスペースの実測を行いました。直接手を掛けると、普段目に入らない傷みや汚れが目に付きます。 2-3時間で終了する朝の大変気持ちの良い時間でした。普段の仕事とはまた違う冬の仕事に心が洗われ引き締まります。 夕方は友人のOpenHouseに訪れ環境の勉強をしてきました。

ECO Design Project

札幌市内の3層RCのビル外壁一面と屋上にソーラーパネルを設置し、同時に壁面を木ルーバー(無塗装)でデザインしました。建築にソーラーシステムを取り入れ、電力の一部を外壁のサイン・照明のLEDに利用し、サスティナブルなデザインを発信する企業のプロジェクトを社屋デザインでアピールし一翼を担います。もうじき完成です。

週間MEMO

先月久々に漆工芸作家 渡邊希さんの作品展「paraselene」を観にGALLERY創に訪れました。それほど広くないギャラリーの空間を中心に、水平感のある美しい曲面の立体が空中に浮いてました。矩形の黒い面が上下にラインを演じて様々な光を映し出しながら浮かぶ様は静かで独自の存在感を放ちしばし見とれていました。月の光をイメージし、このギャラリー創の空間をイメージしてつくられた作品で、空間と一体となった作品の空間と響きあうようなものを感じました。白い冬国空間が特に似合う作品でした。次回の作品展を楽しみにギャラリーを後にしました。 ニセコで計画中の宿泊施設4棟(計5戸)がいよいよ大詰めです。年内12月30日OPENを目指して工事が続けられています。内部はレベル差を利用した個性的な空間が展開する和をイメージした空間です。 12月3日には日本建築学会の発表会が近代美術館で行われ、私は小樽の藤澤心臓血管クリニックと定山渓スカイハウス・宮の森の家を発表しました。夕方から30周年を祝う学会発表会のパーティに参加し、他の建築家や関係の方々とお話しをし有意義な時間でした。

worksを更新しました 2010/12/03

2010/12/03 worksを更新しました。 住宅以外の建築を2件、worksに追加しました。 藤澤心臓血管クリニック 北栄キリスト教会 2010/10/30 worksを更新しました。 住宅を1件、住宅以外の建築を1件、インテリアを1件、worksに追加しました。 オーク歯科クリニック 銭函 光庭の家 グループホーム 船見坂みのり 2010/10/15 worksを更新しました。 住宅を2件、インテリアを1件worksに追加しました。 定山渓SKYHOUSE 発寒コートハウス 石塚歯科医院

バルセロナ~カタロニアの旅(4)

アンドラ公園からピレネー山脈を越えてフランスに入り、夕方スペインのフィゲラスという街に入りました。フィゲラスは画家のサルバトール・ダリの生まれ故郷で人口3万人ほどの静かな商都です。その日はダリが良く食事で訪れたホテルデュランに泊まり、夕食をとりました。美味しかったですが、食べきれず残念でした。3ツ星でしたが、シンプルで清潔な気持ちの良いホテルでした。 翌日はダリ美術館に午前中訪れました。中庭の空に浮かぶ船に見とれ、またそのホールの下にダリの棺があり、眠っている事に驚きました。午後からダリが過ごした地中海の街カダケスに向かいました。白い建築の風景が印象的なリゾート地でした。さんざん街を歩きましたが残念ながらダリの家美術館には辿りつけず、一路またバルセロナへ向かいました。 バルセロナでは、自由時間を過ごしていた、残ったメンバーが集まり、ピカソが良く通ったゴシック地区のクアトロガッツ(4Gats)で打ち上げをしました。美味しく良い店でした。 バルセロナ滞在最終日前日はサグラダファミリア教会として認める為にローマ法王が訪れる前日で、世界中からキリスト教信者が集まり大変な人でした。 夜、念願のフラメンコを順番待ちで見ました。その美しさとエネルギーに圧倒され、感動しました。あっという間の一時間半でした。 最終日は、ローマ法王がバルセロナを訪れた歴史的な日でした。ホテル代は3倍にもなりました。コロンブス以来のスペイン王国の歴史の力を実感した旅となりました。

週間MEMO

11月26日にSTVホールにて私が所属する日本建築家協会北海道支部主催・ABC商会共催で、 建築史家・建築家藤森照信氏をお招きして〝自然生かした建築の作り方〟のテーマでセミナーを開催し、 私は司会を務めました。 建築史家として東大教授をつとめられていましたが、 神長官守谷資料館の設計依頼を期に歴史家として独特の建築をつくられてきました。 不思議な建築や茶室を多数手掛け海外からも依頼がきています。 一見その奇妙さに目を奪われますが、本を読むとしっかりと建築史の中で自身の作品の位置と、 領域の可能性を考えられているのがわかります。 講演会終了時の質問で会場より質疑がなかった為、 ・インターナショナルとヴァナキュラーについて ・木造建築について の2点について私の方から質問させて頂きました。 インターナショナルについては,有史前は世界中の住居や建築は木や石を立て、大地に穴を掘る同じ形が多く ある意味インターナショナルであった。 その後、地域性の文化を取り入れたヴァナキュラーな建築が多数生まれたが、 20世紀に入りまた世界はほぼすべてインターナショナルになった。 どんなに工夫してもなかなか鉄とコンクリートのインターナショナルから逃れられない。 木造建築は、世界の中で日本と北米の一部にしか残っていないので、 木造の特殊性は可能性があるのでは!?との示唆的なお話を伺う事ができました。 その夜、スペインで大変お世話になった田中裕也氏が来道されたので、 メンバーで歓迎会を行い、裕也氏のドローイングを持参しサインをいただきました。 額を用意してもうじきアトリエに飾ります。 11月21日(日)はNPOで小樽坂牛邸の樹木の冬囲いを行い、28日(日)は 坂牛邸の記念室の当番で半日過ごして、読書やメモを書いていました。

北栄キリスト教会 献堂式

        2008年より計画をすすめていました、札幌市北区の北栄キリスト教会の 献堂式(竣工式)が11月23日に執り行われました。 55年の歴史を刻むプロテスタントの教会で旧会堂は 建築家田上義也氏設計により1981年に竣工し、 親しまれていましたが、雨水による木構造の老朽化が激しく、 改修をあきらめ今回の新会堂の建設となりました。 田上氏による旧会堂は三角形の親しみのあるファサードから 入りスケール感の良いホールを通って光に 包まれた白い吹き抜けによる気持ちの良い建築でした。 新会堂は旧会堂と90°方位を変え、礼拝が行われる午前中に礼拝堂が柔らかい光に包まれ、 礼拝が終わる頃講壇の十字架の壁が光に包まれる構成になっています。 外観は白い基調色の外壁を庇で覆い入口の上部は R型の庇で人々を迎え入れる形となっています。 技術的には、旧会堂の杭が残っている為、 コスト面で有利なコロンブス工法を採用しました。 コロンブス工法は軟弱地盤でも杭を使わず総荷重分の 敷地の地面の土を撤去し、スタイロフォームの上に 建築を浮かせるようなイメージの工法です。 エネルギーはコスト的に最適な深夜電力を利用した 蓄熱型スラブの床暖房を採用し、換気の排熱を利用し、 小規模のロードヒーティングも賄ってます。 式には220人を超える人が集まり、様々な形で新会堂をお祝いしました。 私もお祝いのスピーチをさせていただき、感謝状もいただきました。 大変感動的な時間でした。 建設の途中何度も教会の皆様と全体会議を行い、 様々な問題を前向きに力を集結して乗り越えてきた 一体感の気持ちの良いプロセスを思い出しました。 松元牧師様、建設委員会の皆様に心より感謝しました。 遠藤 謙一良

Category
New Posts
Archives