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「これからの坂牛邸のあり方を考える」ミニフォーラム

以前ブログでお知らせしました、ミニフォーラムが小樽で5月14日に無事終了致しました。 110名を越える方に参加頂かれて、30分時間を延長し2時間30分のフォーラムになりました。 80年前に建てられた洋館坂牛邸の保存が主題ですが、 これを機会に小樽に多く残る歴史的建造物の価値を再考し、 魅力的な街をつくる意味を考え直す良い機会だと強く感じました。 また友人・知人も参加いただき気持ちが和むフォーラムになりました。 (遠藤謙一良)  △当日の会場の様子 ▽小樽ジャーナル・坂牛邸のあり方を考えるミニフォーラム開く記事 (2008/05/15)  http://webotaru.jp/2008/05/0515-5.php

銀鱗荘・鰊御殿

先日小樽の鰊御殿、銀鱗荘で一時を過ごしました。 私が子供の頃より今の場所(平磯岬の上)に建っており、どこからも目立つランドマークとして小樽の風景の一部になっていますが、元々は明治6年に余市町に建てられ、昭和13年に現在地に移築されました。 現在は料亭旅館として地区130年の建物が大切に維持され使われています。 内部に入ると大広間・客間から小樽港・石狩湾が一望でき、大変気持ちの良い景勝地となっています。 内部は厳選された木材、石材で微細に構成され、調度品も贅を尽くした見ごたえのある品々が随所に飾られています。 維持することは大変な事と思いますが、建築の持つ品格と力に見合ったサービスと内容となっており、訪れ過ごす人々には大変思い出深い貴重な時間が約束される空間と感じました。 本来の海よりはるか山の上ですが、旅館としてバランスよく再生され残されたことは、今となっては新設不可能な貴重な場所になっており、小樽の大切な財産です。 大切なものを残すこと、例え場所が変わってもしっかりとしたコンセプトで慎重に計画することで空間や場所が生き生きと再生されることを実感しました。 素敵な場所は自分たちで探しつくるものです。 (遠藤謙一良)  

小樽坂牛邸ミニフォーラムのお知らせ

以前ブログで書きました小樽坂牛邸の保存について、ミニフォーラムを開催します。 会場は小樽運河に面した石造倉庫を改修した建物です。 ・「これからの坂牛邸のあり方を考える」ミニフォーラム ・開催日時 平成20年5月14日(水)18:00~20:00 ・開催場所 小樽運河プラザ1階多目的ギャラリー 小樽市色内2-1-20 TEL 0134-33-1661 ・定員 100名 保存活動の趣旨やこれからの活動方針についてパネルディスカッションを含めて行い、保存の新しい形を考えます。 運営ボランティアなどの募集も行いますので、興味のある方は是非ご参加下さい。 (遠藤謙一良)

忍路

小樽の街中から余市方向に向い海岸沿いに国道5号線を走ると、蘭島の手前に小さな湾に面して忍路があります。市内より10km以上離れた商店もなく漁業を中心とした小さな集落に大変美味しくシンプルなクロワッサン等を石釜で焼くパン屋があります。閉まっていたり、売り切れであったりとなかなか買う事が難しかったのですが、先日久々に休日に買うことができました。丁度昼時で車が何台も止まり、買い物する客で海を見下ろすお店の前は賑わっていました。海を眺めながらランチを楽しんでいる人々の風景はなんともゆったりした豊かさを感じました。地方の疲弊を目にしますが、一方で地方から発信している元気な人々、お店があります。忍路のお店も大変気持ちの良い環境で石釜で焼かれた上質でどこにもない味を提供している真のオリジナリティが人々の心に届いていると思います。今一度身の廻りにある素晴らしい環境を見つめ直し、求められるテーマ設定をしっかり考えると北海道は可能性で溢れていると思います。 賑わっているお店や施設・場所には必ず人々を集める場所としての力を持っています。場所の力は環境×創造×行動と考えます。人々の場所を求める感性とエネルギーが新しい風景をつくることを信じ、これからもDesign Spilitを探していきたいと思います。偶然にも近くにいくつもの空間の原点ともいえるストーンサークル(3500年位前)がありますが、何とも落ちついた心地良さを感じました。

旭山動物園

平成19年度の入場者数が300万人を超えた旭山動物園は、地方の底力を感じさせる北海道にとって大変心強い存在です。何度も行ったことがありますが、以前と大きく変わったのは動物の展示方式です。 従来の、人間が一方的に観る形式から動物本来の行動能力を見せる「行動展示」「生態展示」という動物の本来もつ生き生きとした姿を観てもらう展示が、人々に従来にない新鮮な驚きに喜びを感じさせているのだと思います。  旭山の一連の視点を通して、20年以上前に出会った動物行動学のデスモント・モリス博士を思い出しました。彼の「マンウォッチング」「ボディウォッチング」は大変面白く、人間の姿や行動に深い意味やメッセージがこめられていることを示すユニークな本でした。 人間社会は人間が主体である以上、人間が心底感じ、喜び楽しむこと、心より満たされる事が名所・観光地の場所の再生のキーワードになると思います。 傾向・パターンの分析からスタイルを決めるのではなく、いよいよ物の本質を知って提案するおもしろい時代となってきました。本物は時間と距離までも味方にすると実感する今日この頃です。 (遠藤謙一良)

南部鉄器

盛岡― 子供の頃より南部鉄ビンを毎日使い錆びて変化する内側の器を使う不思議さと愛着が重なり、また鉄器の黒光りするテクスチャーがステンレスやアルミ等他の金属にない鈍くまた変化する事で時間と儚さとと強さを持った魅力を感じていました。 南部鉄器の本場盛岡に行く機会があり3店ほど専門店を回り様々な器をみる事ができました。 鉄が豊富な土地柄で400年の歴史があります。特に“釜定”の宮伸穂氏の作品は日常品が主ですが素材と技術と造形力が1つになり素晴らしいものでした。 伝統技術と独特の素材にデザインの視点が加わることで大きな可能性を感じました。 材木町の光原社も個性溢れる空間と商品が並び伝統の力を感じる場所です。 旅の中で遠野の古い寺にふれ宮大工菊池棟梁のお話を聞く機会があり槍鉋(やりがんな)の実演をみたり薬師寺を造るプロセスや仕事、木へのこだわりを伺い改めて物づくりという夢の可能性の大きさを実感しました。 (遠藤謙一良)

Liv建築家~にばる

3/29(土)、30(日)に札幌ファクトリーのアトリウムでの2回目の開催となる、建築家プラザLivのイベントを行いました。 所属する建築家6名と協賛社8社による、いくつかのテーマをもって広く一般の方へ建築家の仕事と協賛するメーカーの仕事を紹介するイベントで、主に展示ブースとプログラムに沿ったテーマイベントを行いました。 今回の主テーマは「プロジェクト3000」という企画で、土地・建物・設計料・経費を含めて3000万円で創り上げる提案を6人の建築家があらかじめ15~16ヶ所位の土地の中から一ヶ所を決めて行います。 当アトリエでは、多目的な土間を住宅に組込む事で長い冬を過ごす北海道に+αの、多用途な空間を提案しています。 土間を屋根と簡単な扉で囲まれた熱的には外部の空間とし、暖房費もかからず、住まいの延長として温室・バーベキュー・工作、趣味のスペースなど、フレキシブルに使用できる場所とすることで、ライフスタイルの拡がりを目指しました。 イベントでは家具メーカーのカンディハウスと〝木〟をテーマに家具を語り、木のコースターをオイルで仕上げる参加型のイベントを行いました。 天気にも恵まれ多くの人に来て頂き、有意義な時間を過ごせました。 (遠藤 謙一良)

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