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生き生きとした建築を目指して。 

建築の地域性の中に場所をつくる。 建築の本質があると思います。   1.歴史的建築物を大切にする 2.高い公共性の意識で街をつくる 3.木造の伝統文化を大切にする 4.空間性の高さを極める 5.高い技術(構造・設備・要素)を統合する   特に日本が築き上げてきた素材・工法・材料・作法や思想の中に五感に響く 季節と環境に呼応した真に固有の文化があると考えます。 食文化をはじめとした文化と融合する現代の新しい建築が考える最もフィットした理想であり、目指すべき建築です。 改めて、フォーラムに参加し考えを一度まとめる事ができました。

~地域性について~ 日本建築学会北海道支部作品発表会

12月5日 11:00-17:00、作品発表会に参加しました。 今回は25作品見て最後のフォーラム20分でコメントする役です。 事前のミーティングの中で幾つかの作品の中に流れる”地域性”の建築的可能性について取り上げました。 私が改めて考えた特徴は5つのポイントです。   1.歴史的建築の再生について 歴史を大切にし最も重要なのはその場所が地域の集会場として再生された小樽の鰊番屋”白鳥番屋”の再生が評価されます。   2.公共性について 地域授産施設や学校の計画に画一化された手法ではなく、環境的条件を十分踏まえた、人が集まり豊かな社会を目指した建築が求められます。   3.木造建築について 公共建築を地域資源であります木造で、また新しい構造技術でつくられる建築・住宅にしめる圧倒的な環境適用した木造は日本・北海道の地域性そのものです。   4.環境に適応した新しい空間 高断熱で確保した空間の中に多様で豊かな内部風景(インナースケープ)をつくる作品の中に心地良い密度間による快適な居場所の魅力が場所に帰属する建築の必然性となっている。建築が徐々にでてきました。   5.高い技術による新鮮な空間 北海道の厳しい自然素材と計画による特殊性をシュミレーション、構造や設備・サッシュなどの要素技術を高いレベルで統合し、理想とする建築の姿を実現する建築。   以上の5つのポイントを切り口にテーマを極める事で地域に存在する必然性の高い建築となると思われます。

JIA建築家大会2012横浜 2012.11.29~12.01

11月30日にJIA建築大会に参加しました。 今年は「共に超える」がテーマでした。 基調講演は、法政大学教授の田中優子さんが”江戸”をテーマにお話し、 パネルディスカッションではコミュニティーデザイナーの山崎亮さんが主に語られました。 建築を活用する”ことづくり”、”人と人を繋ぐ”活動の内容は高齢化、核家族化、過疎化する現代社会で最も求められていることであり、大変興味深い内容でした。 日本は1900年代からの近代化、特に1950年~2000年までの高度成長で、一気に都市の近代化、都市への人口集中、そして産業構造の変化に伴なって大家族を中心とした地域社会が徐々に解体され、数千年続いた豊かな地縁的コミュニティー社会から個が中心となり、地域に個が孤立する分散的社会になりました。 社会に太く経済的にも繋がる人にとっては自由で気持ちの良い環境ですが、仕事が主で社会に繋がっていた多くの人々にとってリタイア後のコミュニティーは家族間も含め、希薄な、繋がりのない社会になっています。 建築を単体の個人の満足の為につくる事は大切ですが、今改めて、社会や公共性を十分考えた建築が求められています。 また、未来に残したい20世紀の建築は、東京駅の再生・イタリア建築の再生について、膨大な作業で過去と現代を繋ぐ活動に深い感銘を覚えました。 会場はBANK ARTでした。 現代アーティストの川俣正氏の作品の中で各セミナーが開催され、レセプションはホテルニューグランドで、日本ナポリタン発祥の地と言う事で美味しいナポリタンとカレーをいただきました。 改めて街を歩くと近代の歴史的建造物が活用されながら利用されており、300万人の人口と経済があるにせよ小樽と比較して羨ましい限りでした。 横浜は面白い場所がたくさんありますが、残念ながら次回の楽しみとします。

週間MEMO-日光の現場冬の配筋検査

日光の現場が進み配筋検査に行ってきました。 北海道と変わらない-7度の環境下で、いろは坂では渋滞となりました。 敷地の中に数本のもみの木の巨木(約30M)が立ち湖と共に 大変美しい風景に心癒されます。 積雪前の湖 もみの木

週間メモ 上棟式・建築家協会大会など・・・

先週新琴似で進行中の住宅の上棟式が盛大にとり行われました。 工務店は函館の北渡建設で、棟梁は札幌の中島公園の八窓庵の改修や小樽銀鱗荘を手がけた大工、鈴木さんが行っています。 どんな技術が見られるか、今後の工事楽しみにしています。 今回のご縁を大切に繋がっていければ嬉しいです。 式の後には地続きの母屋にて最近作られた茶室で参列者全員参加によるお茶会が行われ、本格的な茶素角中で至福のひと時を過ごしました。 茶室は障子窓から格子を透した光の影が床の間に落ち、静かで身体になじむ、五感に響く空間でした。 お客様の丁寧なお心遣いに感謝し、冬の工事となりますが現場の職人さん達と共に気を引き締めて進めていきたいと思います。 11月29日・30日は日本建築家協会の横浜大会に参加予定です。 12月5日は道立近代美術館で日本建築学会の作品発表会があり、16:00~17:00位に行われるフォーラムの司会・パネラーの一人として参加します。 多くの方の作品発表をじっくり観せて頂き、自分なりに整理しテーマや意味について客観的に考える良い機会です。 遠藤謙一良

メディア掲載情報 住宅特集 2012年12月号

新建築社刊 住宅特集 2012年12月号 [特集]日本全国地域特集に 真駒内土間のある家 が北海道というエリアで設計をすることのついてのテキストとともに掲載されています。 書店で販売中です、ぜひご覧下さいませ。

屋根のスタディ~(仮)厚別の住宅~

初雪が降りました。樹木の冬囲いもほぼ終りいよいよ冬本番です。札幌市内の住宅の計画で主階が2階の計画です。敷地が角地で方位と地形と近隣と周辺の環境との関係考慮しプランを進めています。 配置 斜めの向きが南公園に面する為斜線にそって配置。 ゾーニング 2階居間を前方の2軒の住宅の隙間である庭に面し視線の抜けを生かす。(将来予測もする) プラン型 敷地に合わせたプラン形状 屋根型 最上階に主室があるのでゆるやかな空間のつながりをプランと屋根型の工夫で試みる。 特に屋根型は外観からの視線や内部空間の心地良さやつながりを表現し、雪と雨水処理も満足する工夫が求められる為、多くの検討を試みた。

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