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京都へ

[修学院離宮]  10月1日より日本建築家協会の大会に参加する為、京都へ訪れました。 ついでに事前に予約していましたいくつかの施設を見学してきました。1つは京都郊外にある修学院離宮です。  指定された日時での参加となりますが、1時間30分位、約4kmの道のりを小高い山を3つの施設を巡りながら登っていきます。  1659年に後水尾上皇によってつくられ、85㎡の敷地の中に中離宮・下離宮・上離宮と3つのエリアに分かれて、庭園と一体となり山や田畑や遠景の景観を楽しむスケールの大きな桂離宮と同じく回遊式の庭園です。  入口から中離宮・下離宮と森と田畑の中を巡り、樹木に囲まれすべての植物が手入れされた庭園を楽しみます。  その後、坂を登り背丈ほどの垣根の中を歩いていくと、ゆっくりと左へ回って頂上に隣雲亭があり、眼下に大きな浴龍池を望み洛北の美しく壮大な風景が展開します。山を下り池のほとりを歩きながら遠くに今訪れた建物や滝を見ながら戻ります。  自然の地形や風景を繊細にまたダイナミックに生かし、時空間と建築を深く様々な形で楽しむ先人の圧倒的な文化と完成度に魅了されました。 帰りがけ、宝ヶ池プリンスホテル(村野藤吾設計)と国立京都国際会館(大谷幸男設計)を訪れました。  

(news)円山スカイコートの家 竣工

札幌円山の家が竣工しました。 2階のリビングから空中テラスを囲い込むルーバーはほど良く外部からの視線を防ぎながらも、2階リビングからはルーバーは邪魔にならない高さとなり、円山の景観を楽しむ構成です。 2階の空中にプライベートな領域を作ることから、スカイコートの家と呼んでいます。 1階を白壁で塗り、2階部分の黒いスパンドレル部分はボリューム感を出し、主要室を空中に浮かせたイメージの構成になっています。

(blog)十和田市現代美術館

9月22・23日と青森県十和田市現代美術館や いくつかの施設を巡りました。 十和田市のメインストリート(官庁街通り)全体をアートと見立てて 開発された都市環境と一体となる建物のコンセプトが美術館が発 表されてから気になっており、訪れました。 メインストリートは桜並木の歩道空間がゆったりとられ、白いキュ ーブの美術館群がロードサイドに立ち並び周囲から際立った建 築ですが、それほど大きくないキューブな形が変化のある街並を 形成しています。 同時にガラスで展示スペースが街並に開かれ内と外から作品を 観賞でき、また入り口廻りはイベント広場も兼ねており、訪れた 当日も特別展示にちなんだ相撲大会が開かれて多くの人で賑 わっており、街に閉ざされて別世界を作る従来の美術館の枠組 を越えた、環境に開かれた空間でした。 内部は22点の現代美術が展示され栗林陸の作局に長い列が できていました。 プランは、平屋の建物内をゆったりと曲線で巡る回遊型で、 展示スペース一つづつがキューブ場の建物になっている、 分散型の構成です。 ガラスの通路を歩くと複数の展示スペースがちらりと見えたり、 急に視界が開けたり、空間が重なり合ってさまざまな表情が楽 しめる構成となっています。 白とコンクリートの仕上げは少々味気なさを感じますが、街並に 積極的に開かれまた周囲も空地をアートのオブジェで積極的に 屋外展示が拡がり始めており今後の街並や街のアートの関係が どのようになるのか楽しみな環境でした。 十和田の商店街が美術館と連動しており、期間限定で割引や コーヒーサービス等も街を上げてアートを街の核にする試みが 新しく印象的でした。 翌日は浅虫水族館を訪れました。 多くの人で賑わっていましたが、せっかく海の近くであるので陸 奥湾のシーサイドと一体になった空間であったらもっと素晴らし いのにと、ついつい考えてしまいました。 その後棟方志功記念館を訪れ、八甲田ホテルを観て、酸ヶ湯 温泉に入り北海道に戻りました。 八甲田のブナ林は美しく、遠い山並みに蒼く深い森の地を 今回も再認しました。 遠藤 謙一良

(blog)現場MEMO

札幌円山の家の外部フレームが立ち上がりました。 2階のリビングから空中テラスを囲い込むルーバーの為のフレームです。 ほど良く外部からの視線を防ぎながらも、2階リビングからはルーバーは邪魔にならない高さとなり、円山の景観を楽しむ構成です。 2階の空中にプライベートな領域を作ることから、スカイコートの家と呼んでいます。 1階を白壁で塗り、2階部分の黒いスパンドレル部分はボリューム感を出し、主要室を空中に浮かせたイメージの構成になっています。 中央区の山崎歯科クリニックも外装がほぼ出来上がりました。28日のグランドオープンを目指してセッティング中です。 白く清潔なイメージを基調とし、複雑なプラン構成を木調のインテリアで和らげ全体の統一感を形成しております。 (遠藤謙一良)

(blog) フランク・ロイド・ライト

 ミネルヴァ書房から出版されました「建築は自然への捧げ物 フランク・ロイド・ライト」を読みました。 ライトの建築を改めて見たいと昨今ちょうど自分の中で考えていたのもあり、書店で手に取りました。 筆者は大久保美春さんです。 日本人の著者であるので論点が若干日本寄りではあるのですが、10代の頃よりライトが日本から大きく影響を受け、作品にも強く影響が現れている事が伝わる新鮮な内容でした。 シカゴ博での平等院をベースとした展示は初作や、後のプレーリースタイルへとたびたび造形として、表れていたり、浮世絵のような図法や日本の庭園文化や滝の庭にふれ、名作落水荘につながった事が連想されます。 70才で落水荘が竣工し、亡くなる92才の翌年グッケンハイム美術館が竣工しました。 非常にタフに、諦めることなく建築をつくり続けた偉大な作家です。 7回の来日や膨大な浮世絵のコレクションを通して、自然と共生する日本の建築や庭園に魅せられて、それはいつの日かライトの哲学の一部となりました。 遠藤謙一良 落水荘 グッケンハイム美術館 タリアセン・ウエスト (写真:巨匠フランク・ロイド・ライトより)

(blog)収穫祭

小樽で活動しているNPO小樽ワークス坂牛邸で春に植えた枝豆・大根が実り先日ミーティングの後に収穫祭を行いました。 坂牛家からとうきびやビールの差し入れもあり、甘い野菜をメンバーで美味しく頂きました。 坂牛邸自体は、2010年早春、ギャラリーとしてのオープンに向け着々と準備を進め年内ホームページの開設も行う予定です。 オープン時には小樽の街づくりフォーラムも企画します。 近々歴史的建造物の活用が盛んな関西へ行く際もありますので、経済と歴史的建造物が両立する新しい仕組みをますます考えていきたいと思っております。

(blog)緑の庭・13年目の改修

先日、造園会社の園場。 イコロの森・ニドムの施設を巡りました。 残暑の中緑の世界を半日歩き、 美しい草木に触れ心安らぐ時間でした。 13年目の改修 13年前に建った千歳向陽台の家の 外部塗装と内部家具の追加の改修 を行いました。 外壁の木部とコーキングのやり変え が主ですが、周囲の樹木に囲まれて いる事もあり予想以上に木部の塗装 の状況は良好でした。 庇に守られたヵ所より庇のないカー ポート廻りの木が変色していた為オ スモのリムーバーでグレーにくすん だ面をクリーニングした上塗装を仕 上げ竣工時のような明るさが再現さ れました。 外の居間の東面に窓を追加したり 書斎に家具を追加しパソコンのラン を追加し、使い勝手の良いリフォー ムとしました。 (遠藤謙一良)

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