庭づくりを見学する為6月12日にスタッフと富良野~旭川を巡ってきました。 朝札幌を出て富良野の風のガーデンを訪れました。 庭はまだ2割位でしたが、新緑の中気持ち良く歩けました。 風のガーデンはイングリッシュガーデンで、土塀がランドスケープを構成し、程良い位の領域をつくっていました。 花や草の種類は多く、樹木とのバランスや舗道の仕上など参考になりました。 園内にロケに使われた建物がお店と変わり、さりげない風景の1つとなっており、 松林の下方の草原の中に苗を販売するハウスと今見てきた苗の木が売られており、キレイな花を何株か購入しました。 次に支那虎で昼食を頂き、富良野マルシェへ寄りました。 こちらは道の駅が進化した構成で地元食材販売や食の店舗があり賑わっていました。 冬を考えてみると雁木や大きめのホールで繋ぐプランの方が良いのではと思いました。 車を旭川方面に進めると六花亭カンパーナの表示があり、誘われるままに向かうと小高い丘に登り、 一面が葡萄畑の中に富良野を眼下にした、六花亭カンパーナがありました。 まるでワイナリーのような佇まいで、鐘の塔もあり、まるでヨーロッパの風景の中にあるような美しく壮大な風景が展開されていました。 本館は傾斜屋根がダイナミックな空間をつくり、大断面の木造でハイサイドから光が入る明るい空間となっており、何よりも北面に拡げる大変気持ちの良い空間でした。 手摺もフレームレスのガラスで視界の透明性を大切にしたデザインです。 切妻屋根の美術館は国松 登・明日香・希根太の3代の個展が開催されました。 アプローチから始まり展望テラスに帰結する構成はグランドデザインをしっかり考え抜かれ、 シークエンスが楽しい時空をデザインした施設で、いつもながら感心させられる構成力でした。(清水寺のようです) 建築の構成材料は木構造で無塗装の仕上に和を感じ違和感のないイメージでした。 次にファーム富田へ立ち寄りました花がキレイでしたが、商空間が多すぎて全体のグランドデザインが足りない感がありました。 上富良野に立寄り、夕方頃、旭川にある上野ファームを見て戻りました。 花の種と量の多さに圧倒され生命力を感じる素晴らしいカジュアルな庭でした。 どんどん北海道がデザインと創造力でより素晴らしい環境となってきています。 遠藤 謙一良